2016/06/21

【西松建設ら】6回目の「ひまわりプロジェクト」 復興願って名取市の閖上に4200株植樹


 西松建設などが取り組む震災復興・環境緑化支援事業「ひまわりプロジェクト2016」が18日、宮城県名取市内で開かれた=写真。6回目となる今回は、会場をこれまでの美田園駅前から閖上に移し、参加した同社社員と協力会社の関係者を始め、ボランティアや地元住民ら約300人が、首都圏の一般家庭や学校などで育てた約4200株の苗木を、思いを込めて植樹した。

 主催者を代表してあいさつした西松建設の近藤晴貞社長は「この地では、かさ上げ工事が行われており、近く小学校と中学校の建設工事も始まるなど、これから着々とまちづくりが進められていく。このまちづくりがしっかりでき上がり、将来にわたって発展していくことを願って、このプロジェクトを最後まで続けていきたい」と継続的な支援を誓った。

近藤晴貞社長があいさつ
この後、佐々木一十郎名取市長のあいさつや、育成者からの苗木の譲渡などに続き、参加者は3つのグループに分かれ、直径8m、9m、15mの3つの円形花壇に、ひまわりとマリーゴールドの苗木を植え付けた。このほか、北釡下神社と美田園北団地でもひまわりの植樹が行われた。
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