多賀城市での木材リサイクル |
同業務は、多賀城市が実施した企画提案で、早期撤去とリサイクル率の向上を主眼とする提案が評価され、鴻池組が受注。2011年8月に優先交渉権者に特定され、その後申請業務などを経てことし1月下旬から中間処理をスタートした。
処理期間約10カ月における災害等廃棄物の処理量は約13.8万t。中間処理した廃棄物の保管や焼却施設などへの搬出は、今後も継続していく。
リサイクル率は達成目標値の70%を大きく上回る80%となった。木材のリサイクルについてトロンメル式の木材洗浄機を新たに開発し、土のリサイクルでも高精度の分別を可能すべく高分子系改質剤を開発。海水に浸かった木材や廃棄物をリサイクルできるようにしたことが大きな要因となった。
品目別重量比は、中間処理前が津波堆積物44%、コンクリートがら27%、混合物22%、廃木材7%だったのに対し、処理後は復興資材・土砂等43%、RC砕石30%、木材チップ6%、金属類1%となり、リサイクルできなかった可燃物は11%、不燃物は9%となった。
また、可燃物についてもラップ方式の圧縮梱包を採用し、保管容積を2分の1から3分の1に減容化するとともに、腐敗に伴う臭気の発生を防止した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2012年12月13日3面
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