大雨が降れば洪水に、降らなければ水不足になる日本。これを軽減できる人類の知恵・ダムの全貌に迫った。ダムは、太陽の恵みを効率よく集める装置であり、水力発電によるクリーンエネルギーも生む。
ダムとは何か、に始まり日本と世界のダムの歴史と特徴、使われているさまざまな先端技術、運用と維持管理、さらに新しいダムの形まで提示している。専門家がテーマを掘り下げ疑問に答えたり、「ダムマニア」と呼ばれる人たちのコラムも掲載している。
それなくしては暮らしが成り立たないのが科学。ダムは“総合工学"の称号が示すとおり、科学に支えられた代表格でありながら、その役割が十分に理解されているとは言い難い。
「ダムの世界の奥深さや魅力を、中学生や高校生など若い世代に伝えたい」(著者代表の角哲也京都大学防災研究所教授)という。
(ソフトバンククリエイティブ・1000円)
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2012年12月25日2面
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