2012/12/13

【リファイニングプロジェクト】青木茂建築工房の光第1ビル現場

青木茂建築工房(青木茂主宰)が設計を手掛けている光第1ビルリファイニングプロジェクトの現場見学会が11日、福岡県大野城市の現地で開かれた=写真。行政関係者や建設業者らが参加し、解体終了後の現場の様子を見学した。
 光第1ビルは、1974年に竣工した共同住宅。私鉄やJRの駅から徒歩圏内の好立地にもかかわらず、老朽化とともに間取りの陳腐化などを理由に入居率が下がっていた。
 リファイニングでは、エレベーターとエントランスホールを増築し、セキュリティーの向上と上階居住者の利便性を確保する。バルコニー面にはグレーチングを利用したルーバー状のスクリーン、1階住宅には専用庭を設ける。住宅は5パターンとし、さまざまな家族形態への対応を可能にする。
 融資を受けるため、第三者調査機関に委託し、躯体の耐用年数推定調査を実施した。リファイニングにより、あと50年の寿命と推定され、新築と同等の30年返済という長期の融資を設定できた。法定耐用年数によらない新たな融資の仕組みとして注目されている。
 施設規模は、RC・S造5階建て延べ2376㎡。建築設計は青木茂建築工房、構造設計は金箱構造設計事務所、設備設計はシード設計社が担当した。施工はエース建設が担当、2013年3月の完成を目指している。建設地は大野城市白木原2-9-6。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2012年12月13日10面

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