上部構造をキャンチ形式にして杭面積を節約 |
fuse-atelier(千葉市美浜区)の布施茂代表は、杭の本数と径が合理的にリーズナブルとなるよう、家の接地面積を小さくし、上部構造にキャンチ形式を採用することにした。その結果、床面積は1階が約25㎡、2階が約50㎡となった。
建築主から提示されたデザイン家具の配置も考慮し、下が小さく上が大きい構造とデザインのバランスを取りつつ設計した。その結果、異なる大きさの壁や屋根のスラブを立体的に傾斜させた連続面が特徴的な形態となった。
小部屋や浴室などの水回りの空間が突き出しているが、応力伝達を合理化し、上、横、下から全面でバランスを持たせた。
屋内も、外観そのままの角度でスラブがむき出しになっている。部屋と部屋を区切る壁はないが、多面構成の角度によって空間は連続しつつも分節されている。
トップライトなどから差し込む自然光もさまざまな角度を持つ壁や屋根に反射し、多様なシークエンスを生み出している。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2012年12月5日5面
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