ハザマは、2013年の黒部ダム完成50周年記念企画の一環として、当時建設に携わった同社OB、沼田充弘氏のインタビュー記事を巻末に載せた企業カレンダーを作成した=写真。表紙にも、沼田氏が撮影した迫力ある放水の写真を使用している。
世紀の大事業として、関西電力が社運を掛けて挑んだ黒部川第四発電所建設プロジェクト。ハザマはダム本体工事の施工を担当し、7年の歳月をかけて1963年に完成させた。
間もなく完成から半世紀を迎える現在、95歳になった沼田氏は「いま思い出してみても、無茶なことをやっていたと思う」と当時を回想する。破砕帯の影響で遅れていた大町トンネルの大発破を沼田氏が提案した話など、興味深い一コマも披露されている。
「どんな困難なことがあっても、とにかく日本一のダムをつくるのだから、現場全員で懸命に取り組み、後世に残そうということで一致していた。1つになっていた。だから、仕事にやりがいを持てた」。沼田氏の言葉はいまも色あせない。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2012年12月25日3面
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