2014/08/07

【POWERRRR!!】超大型油圧ショベル「EX1900」陸前高田市の復興現場で活躍中!!

陸上の工事では国内最大規模の超大型油圧ショベルが、岩手県陸前高田市の復興工事で活躍している。バケットで1回にすくうことができる土砂量は、最もポピュラーな20t級ショベルの15倍で、作業の効率化や工期の短縮に大いに役立っている。日立建機の「EX1900」(重量192t)で、国内のレンタル・販売・サービスを手掛けている子会社の日立建機日本が提供している。写真は海外の採石場で活躍する姿。
 現場は、都市再生機構(UR)が発注した「平成24年度今泉地区・高田地区整地工事」で、清水・西松・青木あすなろ・オリエンタルコンサルタンツ・国際航業陸前高田市震災復興事業共同企業体が受注した。土工工事を担当している山崎建設が、今泉地区でことし6月から15年1月末までの期間、レンタルして使っている。
 国内では浚渫や埋め立てなど海洋工事で、さらに大きいEX2500(約250t)、同3500(約330t)の同社製ショベルを、作業船に搭載して1台ずつ稼働しているほか、鉱山でも超大型が使われているが、陸上工事は今回が最大となる。
 今泉地区の工事は、山を削って整地にするとともに、切り取った土砂を巨大なベルトコンベヤーで、かさ上げする気仙川対岸まで運ぶ。ショベルは、土砂をベルトコンベヤーまで運ぶダンプトラックに積み込む作業をしている。55tダンプをバケット2杯半で満杯にできる。1期工事は来年5月末までだが、2期工事でもレンタルを見込んでいる。
 重量が200t近いため、分解してトレーラー8台とトラック6台、トレーラー誘導車16台の計30台で運搬、現地での組み立て・調整には約1週間かかった。復興が終わったあとの活用方法について、日立建機日本の木村泰男広域営業統括部建設グループ営業主任は、「羽田空港の拡張やダムなど大型プロジェクトで使ってもらえれば」と期待している。今回はレンタルだが、販売する場合は3億円強となるという。
 EX1900は約10年前、火力発電所建設工事に国内で初めてレンタルを実施、このときも元請けは清水建設、土工工事を山崎建設が担当している。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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