業務拡張に伴い増築を重ねた結果、動線の複雑化した縫製工場を建て替える計画となった「阿部被服株式会社新工場」(埼玉県羽生市)。工場(裁断、縫製、仕上)、本社事務所(事務、会議、食堂、店舗)、倉庫(原料、半製品、完成品)と、3つの異なる用途をオールインワンで適正配置し、長寿命化とデザイン性も一体的に追求。クライアントの納得いく建物に生まれ変わった。
設計に当たり、旧工場最大の課題であった動線の問題を解消するため、1年間をヒアリングに充てた。
設計した藤間建築工房(埼玉県行田市)の藤間利一代表は、「社長、幹部だけでなく、各部門で働く従業員一人ひとりから要望を聞き、それぞれが求める機能を1つの建物内でまとめ上げる作業に最も力を注いだ」と振り返る。各用途で求められた作業動線を上下左右にかみ合わせ、移動距離の縮減を実現している。
さらに、建物を経済スパンの9m前後に設定して梁背を抑え、階高もぎりぎりにして鋼材量を抑える一方、その分の予算で外断熱を導入し、外気に左右されない高い環境性能を備える施設とした。
外壁は、ガリバリウム鋼板を3段に配置。上部に行くほど濃いグレーにグラデーションするデザインとし、雨だれなどの汚れが目立たないよう配慮した。生産施設でありながらもデザインにこだわり、経済的に優れたメンテナンスフリーを実現している。
完成は2012年。規模はS造2階建て延べ3174㎡。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
設計に当たり、旧工場最大の課題であった動線の問題を解消するため、1年間をヒアリングに充てた。
設計した藤間建築工房(埼玉県行田市)の藤間利一代表は、「社長、幹部だけでなく、各部門で働く従業員一人ひとりから要望を聞き、それぞれが求める機能を1つの建物内でまとめ上げる作業に最も力を注いだ」と振り返る。各用途で求められた作業動線を上下左右にかみ合わせ、移動距離の縮減を実現している。
さらに、建物を経済スパンの9m前後に設定して梁背を抑え、階高もぎりぎりにして鋼材量を抑える一方、その分の予算で外断熱を導入し、外気に左右されない高い環境性能を備える施設とした。
外壁は、ガリバリウム鋼板を3段に配置。上部に行くほど濃いグレーにグラデーションするデザインとし、雨だれなどの汚れが目立たないよう配慮した。生産施設でありながらもデザインにこだわり、経済的に優れたメンテナンスフリーを実現している。
完成は2012年。規模はS造2階建て延べ3174㎡。
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