2014/08/16

【夏休み特集】来年のご参考に…小学生が参加した建築・建設・土木のイベント記事ご紹介!【6】

 

■陸前高田市の親子20組招き施設見学/首都高速

 首都高速道路会社は、岩手県陸前高田市の小学生とその保護者を東京に招いて2日間にわたり「首都高子ども支援プロジェクト」を実施した。初日は東京都千代田区の同社西東京管理局で交通管制システムを見学したほか、大橋連結路シールドトンネル工事現場や目黒天空庭園を訪問。2日目は東京タワーやエプソン品川アクアスタジアムなどを見学した。首都高速道路協会が共催した。

 東日本大震災の被災地の子どもたちを支援しようと2012年から実施しているもので、今回は陸前高田市の小学4-6年生とその保護者の20組40人が参加した。
 開会に当たって菅原秀夫社長は「短い時間ですが、実際に見て、触れて、いろいろなことを体験する良い機会であり、夏休みの自由研究にもなると思う。いい思い出にしてほしい」と呼び掛けた。
 西東京管理局の施設見学では、割田博保全交通部ITS推進課課長が、120インチのモニター14台に相当する巨大な管制モニターの仕組みやその役割を説明。刻一刻と変化するモニターを目の当たりにして子どもたちからは、「これだけの情報量を瞬時に判断し、対応するなんてすごい」と驚きの声が上がった。

■子どもが職人の技体験/霞が関見学デーに日左連、造園連協力

「塗り壁」を体験
国土交通省子ども霞が関見学デーが8月6、7の両日、国土交通省(中央合同庁舎3号館)で開催された。今年度初めて日本左官業組合連合会(守屋清会長)と日本造園組合連合会(宇田川辰彦理事長)も出展・協力し、国土交通省、建設業の仕事に対する理解とPRに一役買った。

「こて絵」を指導
10階の共用大会議室に設けられた特設会場で、日左連は、子どもたちにこてを使って壁に左官材を塗る「塗り壁」と漆喰の浮き彫り細工「こて絵」を指導、体験してもらっていた。

庭師に技を教えてもらいながら文鎮づくり
また、造園連は庭師にブロック石とひもを用いて縄結びの技を教えてもらいながら一緒に文鎮をつくった。

■日建連九州ら/「おやじの日」で家族が現場見学、建設業のすごさ体感

笑顔で体験試乗
日本建設業連合会九州支部は6日、九州地方整備局北九州国道事務所と共同で、父親の仕事現場見学会「おやじの日」を開いた。前田建設が施工する福岡201号筑豊烏尾トンネル(糸田工区)新設工事の現場に施工会社の社員を始め発注者、協力会社の家族26組が参加し、重機の体験乗車など楽しみながら父親の仕事場に触れ、建設業のすごさを体感した。
 「おやじの日」は、子供たちに父親の仕事を知ってもらうとともに、建設業への理解を深め、より身近に感じてもらうことを目的に九州地方整備局、同支部、九州各県建設業協会の共催で2013年度から取り組んでいる。
 筑豊烏尾トンネルは、北九州国道事務所が国道201号の慢性的な交通渋滞緩和、地域の活性化などを目的に整備を進めている飯塚庄内田川バイパス(9.7㎞)の一環となる。
 同バイパスは09年3月に暫定2車線で全線供用しており、現在は4車線化工事を進めている。トンネルは全長1530m、幅11m、糸田工区は終点側の949mを施工区間とする。ことし1月に着工し、6月から掘削工事に入った。6日現在で64mを掘削している。

トンネル内で記念撮影
見学会では、前田建設の多久正太所長ら現場担当者が模型、ビデオでトンネル掘削の方法を分かりやすく解説したほか、子供たちも参加して濁水処理や地山改良のための薬液注入の実験を行った。
 現場では、実際の工事に使用するドリルジャンボのバケットに試乗したり、吹きつけ機のリモコン操作を体験したりと楽しみながら父親の仕事を体験した。
 家族で参加した濱田雅也君(小5)は、「初めて見ることばかりで面白かった」と興奮気味に話しながら、夏休み明けに提出する社会科のノートに掘削の方法などを詳しくメモしていた。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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