2014/08/02

【マーケット断面】セメント、生コンに減少傾向 下期には回復?

右肩上がりで推移していたセメントと生コンの需要に減少傾向が現れ始めた。生コンは5月分から17カ月ぶりのマイナス、セメントは6月分から18カ月ぶりのマイナスに転じた。先行する生コンは6月分も下回り、2カ月連続のマイナスとなった。果たして需要はピークアウトしたのか。

 いずれも牽引役となっていた東北、首都圏、九州の3地区での苦戦が影響している。東北は工事発注の端境期となり、首都圏は職人不足が深刻化し、九州は災害復旧工事が一段落したことが要因。また、北陸では新幹線工事が最盛期を終えたことで、需要が大きく落ち込んでいる。
 とはいえ、セメントや生コンの業界関係者は「現在は需要の一服感で、下期(10月)から需要が回復する」との見方で一致する。東北は新設した生コンプラントが本格的に動き出し、東京都内では打設量46万m3もの豊洲新市場の本格打設を控えている。「人手不足が東北にも連鎖するのではないか」との懸念の声も聞こえる。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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