2016/06/07

【クレーン協神奈川】熊本城を自分たちの力で修復しよう! 「クレーン塾・復興支援版」で担い手養成





 全国クレーン建設業協会神奈川支部(斎藤恒四郎支部長)は、熊本地震への支援対策の一環として、建設労働者緊急育成支援事業を活用した新たな取り組みを展開する。『自分たちの力で熊本城を修復する』をシンボルコンセプトに2015年度から開始した担い手確保事業「かながわクレーン塾」(塾長・内田靖夫神奈川建設重機協同組合理事長)のスキームを使い、同協会熊本支部などの協力を得ながら、震災需要で不足が見込まれる現地の新たな担い手を養成する。
 今回の取り組みは、建設業振興基金が厚生労働省から受託した建設労働者緊急育成支援事業、かながわクレーン塾の“熊本地震復興支援版”となる。同塾は15年度からこれまで2期にわたり、クレーンオペレーターを育成してきた。計25人が資格を取得し、約7割が建設業界へ入職するなど、その取り組みに注目が集まっている。
 同塾のスキームを活用し、新たに『(仮称)かながわクレーン塾forくまもと~熊本城は、おっどんが直すばい~』を開催する。躯体系についても地元建設業団体などに同様のコンセプトを提供する予定だ。
 同塾では、熊本県内ハローワークや福岡県内業者などに募集告知し、参加者を募る。その後、神奈川県や富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)などで、建設業界の基礎知識から玉掛け資格取得、大型特殊や移動式クレーンの免許取得、実技や面接の訓練研修などを実施する。
 就職活動の入り口、出口の双方は同協会熊本支部や行政機関などに協力を要請する。
 募集定員は10-15人、期間は1カ月以内を想定している。9月7日の移動式クレーン運転士学科試験に照準を合わせ、8月中旬から9月中旬の開催を目指している。
 今後は同事業に関するノウハウを同協会熊本支部へ提供し、次期以降は「くまもとクレーン塾」独自開催へとつなげる。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【士会連合会賞】優秀賞に「サントリーワールドリサーチセンター」など5点 10/22に表彰  日本建築士会連合会は、2016年度日本建築士会連合会賞の受賞作品を決定した。優秀賞には「サントリーワールドリサーチセンター」(設計者=小幡剛也氏、竹中工務店)=写真、「富久千代酒造酒蔵改修ギャラリー」(同=平瀬有人氏、佐賀大大学院准教授・yHa architects)、「灘中学校高等学校耐震改修および増改築」(同=大谷弘明氏、日建設計)、「日南市油津商店街多世代交流モール」(同=水上哲也氏、水上哲也建築設計事務所)、「GATE SQ… Read More
  • 【建築文化保存協会】建築模型をテーマに連続講演会 17年3月まで10回開催  日本建築文化保存協会(三宅康之代表理事)は、建築模型をテーマとした連続講演会「建築家が創造する建築文化の未来-建築模型、その価値と可能性-」を2017年3月まで、合計10回にわたって開催する。毎回著名な建築家らをゲストスピーカーに招き、さまざまな角度から建築模型と建築文化の今後の可能性を展望する。初回は構造家の齋藤公男日大名誉教授・A-Forum代表が「空間 構造 物語」と題して講演。空間にエンジニアリングの醍醐味を入れ込む上で模型の果… Read More
  • 【茨城建協ら】機械搭乗・コンクリ工作体験も! 10/30 建設フェスタ@笠松運動公園  茨城県建設業協会(岡部英男会長)や県土木部などでつくる建設フェスタ実行委員会は30日、茨城県ひたちなか市の笠松運動公園特設会場で建設フェスタ2016を開く。  県内の公共団体や建設関連団体などが一体となって県民の暮らしや経済活動に必要な社会資本整備の重要性と建設業の魅力を広く伝える国内最大級のイベントとなる。 さまざまな建設機械に搭乗できる「体験コーナー」や消波ブロックづくり、コンクリート工作などの「体験コーナー」、道路や港湾、河川事業… Read More
  • 【東京都高電気工事技能大会】優勝は都立多摩工業高校Bチーム! 8チーム16人が技を競う  東京都工業高等学校電気教育研究会は8日、東京都港区の東京電業会館で「東京都高等学校電気工事技能競技大会」を開いた=写真。東京電業協会(江川健太郎会長)の協賛を得て毎年開催している大会で、ことしで第20回の節目を迎えた。今回は6校8チームの計16人が参加し、大城貴紀さんと白澤彩斗さんの都立多摩工業高校Bチームが優勝した。  開会に当たり、大会会長の山本誠都立荒川工業高校校長は「電気工事の技能は日々の積み重ねで身に付く。授業や課題研究、放課… Read More
  • 【11/18 土木の日】広報ポスター最優秀賞に岩村光貴さん! イベント告知も  土木学会関西支部や近畿地方整備局などで構成する土木の日関連行事関西地区連絡会は、11月18日の「土木の日」の広報用ポスターを作成した。ことしは「大雨からみんなを守る土木」をテーマに、小学生から成人まで合計98点の応募の中から、最優秀賞を受賞した守口市立樟風中学校2年生の岩村光貴さんの作品を採用した。子供部門50点、一般部門48点の応募があり、優秀賞2点などを選定した。  ポスターでは関連行事として、土木学会関西支部主催のFCCフォーラム… Read More

0 コメント :

コメントを投稿