三井不動産は、台湾での同社初の事業として、台湾北部最大級のアウトレットモールを開発する。台湾・新北市のBOT(建設・運営・譲渡)方式による入札案件で事業者として正式に選定された。三井アウトレットパークなどの商業施設の開発、テナントリーシング、運営など国内で培ってきたノウハウを強みに、店舗面積約4万5000㎡、約200店舗規模が入居するファクトリーアウトレットを建設する。2015年に着工、17年のオープンを目指す。設計業務の委託先は未定。
施設には、ラグジュアリーからインターナショナル、スポーツカジュアルまで幅広いファッションブランドを誘致するほか、シネマコンプレックスやスーパーマーケット、飲食店も整備する予定。周辺の居住者から観光客まで幅広い客層、ニーズを取り込む。
計画地は、台北中心部から車で約20分の距離にあり、13年に開業予定の地下鉄林口駅やバス停留所にも近い好立地にある約6万7340㎡。新北市政府が開発を進めている「林口特定区」の中心にあり、将来的には特定区で35万人の居住人口が見込まれる。
三井不動産は海外事業を成長分野の一つに位置付け、「杉井アウトレット広場・寧波」(中国・寧波市)事業を始め、マレーシアの首都・クアラルンプールで初となるアウトレットモール「(仮称)三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港(KLIA)」の建設工事にも今夏をめどに着工する。台湾はアジアでもトップレベルの経済水準で交通網の発達による郊外部の人口増加、中心部の百貨店から郊外型ショッピングモールへの消費スタイルの転換などが進んでいることから、「これまで日本で培ってきたノウハウを生かせる有望なマーケット」(同社)と判断したという。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年3月1日
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