2013/03/24

【設計展】最優秀賞に東工大の河西さん JIA関東甲信越大学院修士設計展

日本建築家協会関東甲信越支部は「JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展2013」(協賛・総合資格学院、岸隆司学院長)を15日から17日の3日間にかけて開催した。同設計展は過去10回にわたりWEB上でのみ公開されてきたが、今年度から一般展示並びに審査を行う形式へと移行。渋谷区神宮前の建築家会館に、関東甲信越地方の各大学院から選抜された、修士設計27作品を展示した。
 16日、建築家の槇文彦氏を審査員に招き、審査会が行われた。最優秀賞には、津波の被害を受けた宮城県石巻市の漁村の復興をテーマに扱った、河西孝平さん(東京工大大学院)の「谷川浜復興計画」が選ばれた。河西さんは震災直後からこの村の復興に関わり、2カ月間の漁師見習いも経験し、住民の声を丁寧に拾い上げ、修士設計に落とし込んだ。優秀賞には金子友弘さん(前橋工科大大学院)、川上祥志さん(千葉工大大学院)、猪野梓さん(慶応大大学院)、佳作には古股尚志さん(工学院大大学院)、占部将悟さん(東京電機大大学院)の作品がそれぞれ選ばれた。表彰式では総合資格学院の岸学院長から副賞が贈られた。
 審査員を務めた槇氏は「これからの時代は主流のない時代であり、自分が何かを考えださなければならない時代。どこまで考えたものを作りだせるか、自分を信じて活動してほしい」とエールを送った。また、総合資格学院の岸学院長は「修士設計展はこれまでの学生生活の集大成として、また自らの力量を試す場として、非常に重要なイベント。これからは世界に向けて、夢あふれる、安心で安全、快適な建築作品を送り出してほしい」とエールを送った。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年3月21日

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