オートデスクは、5年ぶりに企業ブランドを刷新する。携帯端末やクラウドサービスなどの進展で、建築や土木の生産環境が多様化している状況を、一枚の紙を思うように変えていく「折り紙」に置き換え、それを『AUTODESK』のロゴに表現。27日の会見で日本法人のルイス・グレスパン社長は「(生産に対して)当社のかかわり方が変わるメッセージでもある」と強調した=写真。
同社は1982年の創業以来、建築や土木、公共インフラに加え、製造業やエンターテインメント分野にプロフェッショナル向けアプリケーションソフトを提供してきた。企業ブランドの刷新は今回が5回目で、3月から4月にかけて販売していく最新版ソフトに表記する。
ロゴ先頭に置く「A」を模したシンボルは折り紙をモチーフに設定、形の異なる幾何学パターンを組みながらモノを作りあげる仕組みが科学とアート、緻(ち)密さと美しさを兼ねていると考え、自社のソフトウエアとの共通点を見いだした。
売上高は前年比4%増の23億1000万米ドル。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の普及に支えられ、建築分野は11%の伸び。土木分野にもBIMの考え方が広がりを見せる日本法人の売上高は前年比16%増の2億7800万米ドルで、全社の12%を占めている。会見で米国オートデスク社のスティーブ・ブラム副社長は「日本は重要な市場」とし、ブランド刷新を境にさらなる業績拡大を訴えた。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年3月28日
0 コメント :
コメントを投稿