2013/03/25

【設計】行政棟と景観統一 長崎県警察本部庁舎基本設計素案

南側から見た警察本部庁舎(右)と行政・議会棟(左)
長崎県は、県庁舎整備の一環となる警察本部庁舎の基本設計素案を明らかにした。外観は水平性を強調したデザインとし、港の風景や行政・議会棟と調和した景観を創出する。設計は山下設計・建友社設計・有馬建築設計事務所JVが担当、3月末までに基本設計をまとめ、引き続き、実施設計に着手する。
 施設規模は、RC・S造8階建て延べ2万1850㎡。最高の高さは、建物が42m、鉄塔が60mとする。1階床下に免震層を設置する基礎免震構造を採用する。水平性を強調した外観デザイン、末広がりのフォルム、行政棟、屋上広場からの緑の水平ラインの連続性などに配慮し、「丘のような庁舎」とする行政・議会棟との統一的景観を生み出す。
 エントランスホールを1、3階に設け、来庁者のアクセスの利便性を高めるとともに、外部利用を低層部に集約することでセキュリティーに配慮したゾーニングとする。4階以上は中央部に吹き抜けを設ける。このほか、防災・治安拠点施設として災害発生時にも対応でき、省エネルギーにも配慮した設備計画とする。
 県では、行政・議会棟と合わせて11月までに実施設計を完了させる。
 その後、工事発注手続に入り、16年度中の完成を目指して工事を進める。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年3月25日

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