2013/03/10

【プロポ】3月下旬にもプロポーザル 半田赤レンガ建物

現在の半田赤れんが建物
愛知県半田市は、『半田赤レンガ建物』(旧カブトビール醸造工場)を、常時公開可能な施設とする計画を進めている。2012年度3月補正予算案に基本・実施設計費として6706万円を計上。3月下旬から4月早々にもプロポーザルを行う予定だ。13年度で設計をまとめ、14年度までに建設工事の完了を予定している。全体事業費は11億1706万円。現在は安井建築設計事務所が調査業務として構想を進めている。
 外観は現在の建物をそのまま残し、耐震・内装改修などを行う。改修後の活用には民間団体の協力を視野に入れており、市民の憩いの場とする方針。
 現在の規模はレンガ造5階建て延べ5456㎡。約1526㎡を取り壊している。1898年に竣工しており、04年に国の登録有形文化財、09年には近代化産業遺産に登録されている。基本計画はドイツ・ゲルマニア機械製作所、実施設計は妻木頼黄が担当。清水組(現清水建設)が施工した。
 半田赤レンガ建物は、全国屈指の規模のレンガ建造物で、日本のビール産業黎明期の産業遺産。第2次世界大戦中は、中島飛行機製作所の衣糧倉庫として活用され、戦後は1994年まで日本食品化工のコーンスターチ加工工場として使用されていた。
 工場閉鎖後、96年に市が買い取り、通常は非公開となっているが、年に数回建物内部を一般公開している。
 所在地は榎下町8の敷地3万3786㎡。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年3月7日

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