2013/03/26

【地下化!】1000人で代々木上原~梅ヶ丘駅を切替 都と小田急の連立事業


 東京都は23日、小田急電鉄と、小田急小田原線(代々木上原駅~梅ヶ丘駅間)連続立体交差事業に伴う上下線の地下化切替工事を行った。2004年の工事着手から約10年を経て、同区間内9カ所の“開かずの踏切"を除去。これにより交通渋滞と地域分断が解消される。また東北沢、下北沢、世田谷代田の3駅は地下駅となった。


 工事は22日深夜から開始。総勢1000人に及ぶ作業員が従事し、終電から始発までの約3時間で代々木上原駅付近(渋谷区)~梅ヶ丘駅付近(世田谷区)の約2.2㎞の地下化を完了した。

◇“開かずの踏切"9ヵ所除去

 工事後、下北沢駅には工事関係者のほか、多くの鉄道ファンや地元住民らが集まり、地下駅として初の始発電車到着を出迎えた。
 地下化工事は5工区に分割して進めており、第1工区の施工は大林組・鉄建・五洋建設JV、第2工区は戸田建設・東急建設・大和小田急建設JV、第3工区は大成建設・前田建設工業・西松建設・錢高組・三井住友建設JV、第4工区は清水建設・鴻池組・大豊建設JV、第5工区は鹿島・奥村組・フジタJVがそれぞれ担当している。
 連続立体交差の事業期間は18年度まで。事業費は約794億円を見込んでいる。
 また小田急電鉄は連続立体交差事業に合わせて同区間の複々線化事業も進めており、今後、東北沢駅から世田谷代田駅を結ぶ緩行線トンネルの掘削工事などを開始する予定だ。17年度の完成を予定している。
 完成後は運行本数の増加などにより朝夕のラッシュ時の混雑緩和などが期待されている。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年3月26日

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