2013/03/24

【現場の逸品】腕時計で地震、津波警報を受信! 東亜建設が新システム

東亜建設工業は、地震や津波などの気象警報を現場作業員に送信する「リアルタイムアラート伝達システム」を開発した。携帯電話のメール配信サービスなどとは異なり、腕時計型の受信機を使用するため、作業中でも安全に気象警報を確認できる。今後は気象警報に加え、現場内の各種計測機器と連動させて品質面の向上にもつなげたい考えだ。

 新システムは、病院のナースコールや騒音の激しい工場などで使われる腕時計型受信機を応用した。気象警報配信サービス会社から入手した気象警報を、現場作業員にリアルタイムで一括送信する。
 送信する情報は17種類で、地震や津波のほか、大雨や洪水、土砂災害、竜巻などの警報、熱中症予報なども含まれる。任意のメッセージを送信する機能も持ち、現場内の情報伝達手段としての利用も期待できる。
 受信機は、情報を受信すると振動と音で知らせ、作業中でも安全に確認できる。警報の緊急性に応じて3種類の優先度を設定可能だ。平常時は腕時計として機能する。
 既に実際の工事で導入試験を行い、電波の到達範囲や有効性を確認している。今後は気象警報だけでなく、現場の騒音・振動などを感知する計測機器と組み合わせ、作業現場内の異常や変化を即時に把握できるようにする計画。安全性に加え、施工品質の向上にも役立てたい考えだ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年3月18日

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