森ビルが特定建築者として建設中のメーン街区「環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業III街区」(東京都港区)が1日、大林組の施工で上棟。名称は同社が手掛けてきた六本木ヒルズなどの大規模複合再開発に由来する「ヒルズ」を冠し、「虎ノ門ヒルズ」に決まった。
東京都施行の環2新橋・虎ノ門再開発として都市計画決定してから約67年。立体道路制度の活用により、2014年には東京のシンボルストリート・環状二号線とともに、東京再生の起爆剤となる“新たなヒルズ"が完成する。
施設は、S一部SRC・RC造地下5階地上52階建て塔屋1層延べ約24万4360㎡の規模。1-4階に飲食店舗を中心とするコミュニケーションのハブ機能を導入し、4、5階にカンファレンス施設、6-35階に事務所、37-46階に総戸数172戸の住宅、47-52階にハイアットのラグジュアリーブティックホテル「アンダーズ東京」を配置。
立体道路制度を生かして創出する人工地盤上には約6000㎡の緑のオープンスペースを設ける。建築物高さ247mは東京ミッドタウンに次ぎ都内2番目の高さとなる。
一般的なハイグレードビルの信頼性を上回る電源供給システムも特徴の一つ。通常の東京電力からの受電ができない場合、オフィス用にデュアル燃料型ガスタービン発電機を非常電源として設置することで、主燃料の都市ガスで連続15日間の給電が可能。都市ガスの供給が停止した場合も重油で連続63時間の給電ができる。
また、オイルダンパー、ブレーキダンパー、アンボンドブレースの3種の制震装置を採用している。
建設地は同区虎ノ門1-26ほかの敷地1万7069㎡。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年3月4日
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