【JPタワー】日本郵政初の商業施設 「KITTE」が開業 日本郵便ら

日本郵便、東日本旅客鉄道(JR東日本)、三菱地所がJR東京駅前に建設したJPタワーの商業施設「KITTE」が21日にオープン、同ビル内の1階アトリウムで記念式典を開き、開業を祝った。これにより2012年5月末に完成したJPタワーがグランドオープンした。
　式典では主催者を代表して、日本郵便の鍋倉眞一社長が「日本郵便初となる大型商業施設のグランドオープンを迎えることができた。多くの方に来ていただきたいとの思いがあり、KITTE(キッテ)と名付けた。皆さんから愛され、親しまれる施設になるようにしていきたい」と喜びを語った。
　来賓あいさつなどの後、日本郵政の坂篤郎取締役兼代表執行役社長、日本郵便の古川洽次代表取締役会長と鍋倉社長、有山伸司JR東日本執行役員事業創造本部部長、杉山博孝三菱地所社長、テナントを代表して鉄道会館の野崎哲夫代表取締役社長、内装デザインを担当した建築家の隈研吾氏、日本画家の千住博氏、女優の北乃きいさんが、千住氏と一般参加者約200人によって描かれた巨大な桜の絵画の前でテープカットした。
　JPタワーの規模はSRC・S造地下4階地上38階建て塔屋3層延べ約21万2000㎡。三菱地所設計が設計・監理を行い、大成建設が内装工事を含む本体工事を施工した。
　商業ゾーンは低層棟の地下1階-地上6階に配置。ガラス天井のアトリウムが特徴で、店舗面積約9400㎡に98の飲食・物販店舗を集約している。店舗以外では、旧東京中央郵便局長室を1931(昭和6)年の建築時と同じ状態に復元したメモリアルコーナー、多目的ルームや会議室などを備えたホール&カンファレンス、屋上庭園の「KITTEガーデン」、JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」、観光・ビジネス・情報センターの「東京シティアイ」などを整備している。
建設通信新聞（見本紙をお送りします!）2013年3月22日