大量輸送に適した袋状の「フレキシブルコンテナ」。日本では輸送容器として1950年代から本格的に使われるようになった。メーカー71社が加盟する日本フレキシブルコンテナ工業会によると、粉粒体を入れる樹脂製ランニング用では2012年の生産量が約36万袋となり、前年実績より2割アップになった。
大口需要の合成樹脂分野では生産量が3割以上の落ち込みとなったが、建設業などを中心に12年7月ごろから「除染」用として使われるケースが急増し、全体の生産量を押し上げている。これまで土壌類の収容に使うことはなかったが、除染用としての要求が高まったことで、統計分類にも12年から加えることを決めた。
除染用は12年集計分で14万9170袋で、これまで用途別トップだった合成樹脂分野の13万5772袋を上回った。仮に除染用を除いた場合の12年生産量は前年比27%減となる。工業会は除染用容器のパンフレットを整備、売り込みも始めた。同年12月の単月集計では約3万5000袋を生産。基準も整備しており、容量1.5tの袋に入れる土壌は約1tが目安という。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年3月13日
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