2016/10/11

【THE PERS】1年で100件受注! 低価格・高品質な建築パースを京大生が制作、スキルアップも


 京大で建築を学ぶ学生らが、制作を請け負う建築パース「ビジネス」に取り組んでいる。大学院工学研究科修士課程在籍の尾崎邦明さんを中心とする「THE PERS(ザ・パース)」は低価格かつ高品質な建築パースの提供をうたい、昨年5月の立ち上げからわずか1年で100件を超える受注に成功した。写真は左からメンバーの伊藤さん、尾崎さん、天野さん

 尾崎さんによると学生のパース制作集団を発想したのは、設計事務所でのインターンシップがきっかけ。パースを安く、早くほしいニーズと、パース制作のスキルを上げたい京大生をマッチングさせることでビジネスを実現した。値段は建築の規模や納期によって異なるが、最も多い価格帯は1枚当たり2万円から3万円くらいだという。

作品

 尾崎さんが代表を務め、マネジメントや会計財務を担当。現在は大学生・大学院生10人が在籍している。パース担当スタッフのひとり・院生の天野直紀さんは仕事を通じ「パースを描く技術が上がっていくのが実感できた。同時に自分の感性だけで描いてはいけないこともわかった」と振り返る。また尾崎さんの下でマネジメントを担当している4回生・伊藤拓也さんも「ビジネスとしての建築というものを考えるようになった」と語る。
 尾崎さんは来春の修士課程修了後、外資系大手金融への入社が内定している。「財務に関する知識を培って、建築の世界に戻ってきたい」と意気込む。
 ザ・パースのホームページはこちら

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