建設産業界の日刊全国紙「建設通信新聞」

このブログの記事も、建設通信新聞が基本となっています。日本有数の建設専門クオリティーペーパーです。ぜひニュースサイトを訪ねてみて下さい。

まったく新しい建設情報サイト 「建設通信新聞Digital」

これまでの常識を覆す。建設関連情報統合サイトです。ニュースの全量配信、電子版、行政資料キャビネット、トップインタビューなど盛りだくさんの内容が詰まっています。

建設通信新聞社Facebook

言わずとしれたFacebook。ユーザー交流の場です。おたずね下さい。

建設通信新聞社発行の書籍群

建設通信新聞が発行している各種書籍です。『建設人ハンドブック2014年版 建築・土木界の時事解説』『建設業の安全衛生法令用語検索エンジン 用語の意味、適用条文、公示、告示、通達がわかる!』『建設業 社会保険未加入問題Q&A』などベストセラーも

建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2012/12/31

【作業車】名城大生が照明車を操作体験 中部整備局が学習会

照明車を操作する
中部地方整備局中部技術事務所は25日、名城大学理工学部建設システム工学科の防災学習の一環として、防災学習会を開いた。同大学では今年度から自然災害リスク軽減研究センターを設立、自然災害のリスク軽減に向けた研究に取り組んでいる。今回は初めて、学生たちに実際の災害対策の取り組みについて学ぶ機会を設けた。学生30人と教員2人が参加し、座学で災害記録を学び、作業車の操作なども体験した。

2012/12/30

【本】ダムの科学-知られざる超巨大建造物の秘密に迫る


『ダムの科学』 ダム工学会近畿・中部WG著

 大雨が降れば洪水に、降らなければ水不足になる日本。これを軽減できる人類の知恵・ダムの全貌に迫った。ダムは、太陽の恵みを効率よく集める装置であり、水力発電によるクリーンエネルギーも生む。

2012/12/29

【書を読み海を渡れ(最終回)】再び、海を渡るということ

日本へ帰ることに決めた。楽しみと同時に不安も大きい。それは日本をソトから見たいという思いだけで海を渡った12年前の気持ちと似ている。
 このコラムを連載していた2年間は英国で暮らす日本人の僕にとって大きな出来事があった。東日本大震災とロンドンオリンピック。
 連載開始直後に起きた震災。ディスプレーからのインターネット情報でしかわからない痛み。ふと見上げると、周りには普段と変わらぬ職場の風景。今までにない疎外感を味わった。しかし、世界中から集まった同僚たちの祖国でもそれぞれ問題を抱えている。隣国との 諍 (いさか)い、内戦、金融危機、国家破綻など。世界は常に回っている。世界の中で生きていくためには、そこに思いを巡らせることが必要なのだと身を持って感じた。

2012/12/28

【建築甲子園】優勝は甲府工の「甲州ぶどう雁木通り」 士会連合会

日本建築士会連合会と都道府県建築士会は、「2012年高校生の建築甲子園」の審査結果を発表した。優勝は、山梨県立甲府工業高校の「甲州ぶどう雁木通り」に決まった。3回目となる今回のテーマは過去2回と同じ「地域の暮らし」とし、新たな住まいの提案を募集した。建築家の片山和俊東京芸大名誉教授が審査委員長を務めた。13年1月25日に片山委員長が同校を訪れ表彰する。

2012/12/27

【職人】専用ヘルメットと日額1000円支給 熊谷組が優良職長制度

4月から熊谷マイスター制度がスタートする
熊谷組は2013年4月から、優良職長制度「熊谷マイスター制度」の運用を開始する。土木・建築で全国に約1800人いる同社認定1級職長の中から90人程度を審査で選び、日額1000円と専用ヘルメットを支給する。

【鉄道遺構】横浜歴史資産調査会が開通140周年で見学会 7日まで受付

横浜の鉄道遺構「横浜港駅」 写真:May.Low
横浜歴史資産調査会(ヨコハマヘリテイジ)と横浜市西区役所は2013年1月20日、はまぎんホールヴィアマーレ(横浜市西区)で鉄道開通140周年記念シンポジウムを開く。同会場で基調講演、バトルトークを実施した後、旧東急東横線・京浜東北線・根岸線沿いに残された鉄道遺構の見学会も行う。

【BIM】ダクト・配管の切断面も表示 四電工が設備CADに新バージョン

四電工と富士通システムズ・ウエスト(大阪市)は、建築設備CAD「CADEWA(キャデワ)」の新バージョン「CADEWA Real 2013」を開発した=写真。2次元図面と3次元CGの画面が連動、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を実現する同製品の機能を大幅に強化した。2月4日から販売する。

2012/12/26

【トンネル天井板】首都高1号羽田線の羽田トンネルで撤去完了

首都高速道路会社は、東京都大田区にある1号羽田線「羽田トンネル」で同社初となる天井板の撤去工事を行った。中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故を受け、安全性向上の観点から実施時期を早め、上下線のそれぞれ2カ所に各20mにわたってつり下げられている天井板648枚(計約84t)をすべて取り外した。工事は奥村組と首都高メンテナンス西東京が担当。高所作業車やフォークリフトなど延べ約400台、延べ約1100人の作業員などを投入し、工程どおりの連係プレーで撤去、予定どおり55時間後に交通規制を解除した。

【建築】赤レンガ建築賞に「夢工房」 奨励賞は「剣淵町つちのこ館」

「夢工房」 撮影:酒井広司
北海道建設部は、2012年度赤レンガ建築賞にサロベツマイハート「夢工房」=写真、赤レンガ建築奨励賞に「剣淵町つちのこ館」を選んだ。
 12年度の赤レンガ建築賞には18作品の応募があった。サロベツマハート「夢工房」は、建築主がサロベツ福祉会、設計がSa design office一級建築士事務所、施工は店舗を佐々木組、グループホームを志賀組が担当した。設備関連は、電気設備が広瀬電工舎、機械設備が恵菱設備となっている。

【スマートグリッド】13年度から早大EMS新宿実証センターが本格稼働へ

センター内の模擬住宅
早稲田大学先進グリッド技術研究所(所長・林泰弘理工学術院教授)と経済産業省が整備する「Energy Management System(EMS)新宿実証センター」。一般家庭の電力計を「スマートメーター」に変更して、宅内の電力を制御したり、電力会社からの指令でピークカットを行う実証実験を行っている。

2012/12/25

【情報化施工】スペシャリストが直接指導! 東北でチャレンジ業者を募集中

岩沼市で開催した活用セミナーの様子
「情報化施工を東北地方の復興に生かしたい」。そうした熱意を持つ建設会社、建機、測量機器、ソフトメーカーやレンタル建機の有志が手弁当で集まり、「チャレンジ業者」を育成する取り組みがスタートした。
 日本建設機械施工協会(JCMA)の情報化施工委員会から生まれた「復興ワーキンググループ(WG)」は、日ごろライバル関係にある会社が、その枠を越えて結成したグループだ。

【アジアデザインアワード】乃村工藝社のパレスホテル東京チャペルが受賞

スチールパイプを編み込み尖塔アーチ構造のベールを構成した
乃村工藝社が設計を手掛けたパレスホテル東京チャペル=写真=が、アジアで最も優れたデザインを表彰する「アジアデザインアワード2012」(主催・香港デザインセンター)の大賞と金賞を受賞した。

【黒部ダム】完成から半世紀記念! ハザマがインタビュー付きカレンダー

ハザマは、2013年の黒部ダム完成50周年記念企画の一環として、当時建設に携わった同社OB、沼田充弘氏のインタビュー記事を巻末に載せた企業カレンダーを作成した=写真。表紙にも、沼田氏が撮影した迫力ある放水の写真を使用している。

2012/12/23

【BIM】Bentley Be Inspired in アムステルダム(3)

テイラー・ウッドローらの3Dモデル

◇インドの「グリーンシティ構想」

 かつて見たこともないような近代的で美しい都市。SF映画に出てきそうな近未来都市でありながら、緑も豊富にある。ビー・インスパイアードのプレゼンテーション会場で、そんな都市の姿が3次元のウォークスルー・ムービーで上映された。インドのバンガロールを舞台とした「グリーンシティ構想」だ。最先端のエコ技術をふんだんに盛り込んだ環境配慮型都市で、国際的なオフィスビルが立ち並ぶ。敷地面積は16km2mにも及び12の村を含む。いわゆる「面的開発」という言葉ではカバーできないほどのダイナミズムを観る人に訴える。

2012/12/22

【げんば最前線】東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センター

建設中の研究開発センター
自動車産業とともに、東北地方の復興をけん引する産業として期待される半導体産業。その次世代半導体と応用製品となる集積エレクトロニクス技術を産学連携で研究開発する拠点施設の建設が、仙台市内の東北大学青葉山新キャンパスで進んでいる。大成建設が設計・施工を手掛ける同大国際集積エレクトロニクス研究開発センターだ。建設資材や労働者などの不足が深刻化する中、さまざまな工夫と知恵をこらし、復興の一翼を担う同センターの施工に取り組んでいる。

【モノニュース】試験型枠にプラスチック 三菱樹脂のBDモールド

生分解性プラスチックを使う
三菱樹脂は、モルタル圧縮強度試験に使うプラスチック製型枠「BDモールド」の販売を始めた。生分解性プラスチックを使うのは業界で初の試み。ブリキ製が主体であったが、プラスチックの採用によって脱型のしやすさと低コスト化を実現した。

2012/12/21

【天井板向け】抜け落ちず強固に固定するアンカーを豊和が開発

開発したアンカーボルト
サッシ、ドア用付属金物のメーカーとして、数多くのヒット製品を生み出している豊和(本社・兵庫県尼崎市、安藤和明社長)は、トンネルの天井板を固定するステンレス製アンカーボルト「AAPロックアンカー」を開発した。ボルトを回すことで側板が広がりコンクリートに押圧させる。下方向に力を加えれば加えるほど側板の押圧が大きくなる構造で、抜け落ちを防ぎ、より強固に固定する。

【フォスターが設計】YKKAPファサードがシンガポールで複雑な外装受注

フォスター設計の「サウス・ビーチ・ミクスド・デベロップメント」
YKKAPファサード社(本社・シンガポール、小野寺哲也社長)は、シンガポールで超高層タワー2棟が連なる総延べ約14万7000㎡の複合ビル「サウス・ビーチ・ミクスド・デベロップメント」の外装工事を受注したと発表した。英国人建築家のノーマン・フォスター氏が意匠デザインを手掛け、外装部はジグザグ形状を千鳥に配置した特徴。同社は特殊形状のユニットカーテンウオール部分やキャノピーなど計14万㎡におよぶ施工を手掛ける。全体完成は14年末を予定している。

【吹付ロボ】ノズルが倍に 鹿島が山岳トンネル向けに開発

ロボは、メカニカルな雰囲気だ
鹿島は、山岳トンネルの施工サイクルタイム短縮を目指し、コンクリートの吹き付け時間を半減できる「2ノズル吹付け機(ツインショット工法)」を開発した。現在、特許出願中で、2009年に実現場で初適用後、現在まで5現場に6台を導入。その間、さまざまな施工条件に対応できるよう改良を施し、新幹線断面でも稼働できるようコンパクト化するとともに、タイヤ式に加え、地盤の悪いトンネルに適用可能なクローラ式も整えた。

2012/12/20

【ソーラー・デカスロン】2014年に再チャレンジ誓う 千葉大が成果報告会

わが国で初めて千葉大学が参加した「ソーラー・デカスロン・ヨーロッパ2012」の成果報告会が15日、千葉市の同大学西千葉キャンパスで開かれた=写真。今大会は8月31日から10月5日までスペイン・マドリードで開かれ、千葉大は次世代太陽光住宅「おもてなしハウス」で参加し、12カ国19チーム中15位という結果だった。学生幹事を務めた田島翔太さんは、反省点として、プレゼンテーションに対する準備不足と方法の差、高得点を取るべき項目で得点を取れなかったことを挙げ、2014年にフランスで開かれる本大会への再チャレンジに強い意欲を示した。

【新国立競技場コンペ】優秀賞のCox Architecture Alastair Richardson氏に独占インタビュー

新国立競技場 Cox案 (Photo:Cox Architecture)
18歳以上の国民の半数が1年間に一度はスポーツ観戦し、6割以上がスポーツ自体に参加する「スポーツ大国」オーストラリア。同国はスポーツ産業も盛んで、建築デザイン、建設資材、イベントマネジメントなどを国際輸出している。11月15日に日本で行われた新国立競技場国際コンペでは、同国のコックス・アーキテクチャー(Cox Architecture)の提案が、優秀賞に選出された。同社はメルボルンのAAMIパーク、北京オリンピックのセーリング会場など、国際的なスポーツ施設の設計提案が評価されている。新国立競技場コンペ提案の代表者を務め、スポーツ施設部門のディレクター、アラスター・リチャードソン氏に設計案の趣旨や印象をインタビューした。

【50周年】首都高が東京タワーで「開通50周年記念展」開始

首都高速道路会社は19日、20日から開催する「開通50周年記念首都高展」に先立ち、会場となる東京タワーのフットタウン1階で開催セレモニーを開いた。
 同社の菅原秀夫社長は「早いもので開通から50年が経った。今後も着実な維持管理、老朽化対策、ネットワークの拡充に取り組み、グループ会社を含め4500人の社員が一丸となって高速道路を安全・安心・快適に利用できるようにしていく」とあいさつした。

2012/12/19

【中央線連立】東京都とJR東 1000人で国立駅を2面3線化

東日本旅客鉄道(JR東日本)は、15日夜から16日早朝にかけて、国立駅の2面3線化への切替工事を行った。東京都がJR東日本などと進めているJR中央本線(三鷹駅~立川駅間)他連続立体交差事業の一環で、約1000人の作業員が3カ所の切替口で線路撤去などの作業に当たった。軌道工事は東鉄工業が担当。今回の工事で同事業における列車運休を伴う大規模な切替工事がすべて完了した。今後は高架下の整地などを進める。

【耐震診断】その名も「ラッカノン」 清水建設がつり天井診断手法開発

清水建設は、建築物などのつり天井を短期間・低コストで耐震診断する手法「ラッカノン」を開発した。診断費用は、天井面積が平方根当たりで1万円程度。延べ1万㎡程度の場合1日で診断が終了し、報告書・提案書の作成を含めても1、2週間で一連の作業が終了するという。今後は全国で年間100棟程度を診断し、改修需要を掘り起こしたい考えだ。

【橋オタク】橋梁ファン獲得作戦! 橋建協がジグソーパズルを制作

制作したジグソーパズル
鉄道の熱烈ファン、いわゆる「鉄道オタク(鉄オタ)」ならぬ、橋梁ファン「橋オタ」の拡大へ、日本橋梁建設協会が『東京ゲートブリッジ』をモチーフにしたジグソーパズルを作成し=写真、小学生向け現場見学会で配布を始めた。

2012/12/18

【事業者公募】福岡市がアイランドシティの港湾用地2区画で募集

公募エリア図
福岡市は、アイランドシティ港湾関連用地(東区みなと香椎2)の分譲に当たり、事業者を公募する。公募するのは4ha区画(4万3806㎡)、2.8ha区画(2万7664㎡)の計2区画。港湾局アイランドシティ経営計画部誘致促進課が担当する。
 申し込みは、先着となり、最初に分譲申し込みがあった日を公募締切日とする。ただ、分割の申し込みが可能な4ha区画では、分割の場合、最初の分譲申込日の翌日から30日後を公募締切日とする。申し込みは1万㎡以上から受け付ける。

【起工】千葉大の外来診療棟増築・改修が起工 がん患者の外来機能充実

医学部附属病院外来診療棟の完成イメージ
千葉大学が計画している医学部附属病院外来診療棟新営その他工事の起工式が17日、千葉市中央区の建設地で開かれた。設計は久米設計が担当。建築工事を鹿島、電気設備工事を六興電気、機械設備工事を三機工業・須賀工業・五建工業JV、昇降機設備工事を日立製作所都市開発システム社がそれぞれ施工する。2014年5月末の新築完成、15年3月末の全工事完了を目指す。

【コンペ】東京メトロ 銀座線上野・稲荷町・神田駅リニューアルで3駅のデザイン公募

東京メトロが公開しているイメージ
東京地下鉄は、2022年度までに、銀座線の全駅をリニューアルすることに伴い、上野・稲荷町・神田の3駅のデザインを公募する。登録受付期間は20日から13年1月23日まで、作品提出期限は2月13日。1次審査結果は3月1日にHPで公表し、2次審査結果は3月下旬に郵送で通知する。

2012/12/17

【国際】清水建設が国際支店に「契約リスク管理部」設置

清水建設は2013年1月1日付で、国際支店に「契約リスク管理部」を設置する。工事利益確保の確実性を高めるのが狙い。海外プロジェクトの契約リスク管理に特化した組織として、シンガポールに設置する予定だ。
 契約リスク管理部は、国際支店の建築技術部が持つ契約管理機能と法務部の係争対応機能を統合した組織となる。契約内容の適正化や契約上の権利行使、紛争解決などを担い、海外プロジェクトを全面的にサポートする。

【復興版】三菱製紙が焼却飛灰を除染処理 磁性吸着剤で減容

福島県南相馬市に建設したプラント
三菱製紙は、放射性セシウムを含んだ焼却飛灰を除染処理し、指定廃棄物の量を大幅に減容化する技術を確立した。同社が開発した磁性吸着剤「CS-Catch」と、MSエンジニアリング(大阪市)が開発した磁気分離装置によって実現した技術で、福島県南相馬市に建設したプラントで効果を実証している。今後は製品化を検討するほか、ピーエス三菱など数者と共同で分離したセシウムを完全遮蔽する技術の開発も進める。
 この除染技術は、放射性セシウムを吸着するゼオライト、フェロシアン化鉄などの無機吸着剤と磁性粉を複合化した磁性吸着剤を使う。汚染された土壌や焼却灰とこの磁性吸着剤を水中で懸濁し、溶出したセシウムを無機吸着剤に吸着させ、超伝導磁気分離装置を用いて磁性吸着剤だけを懸濁液から分離する。
 南相馬市に建設した実証プラントは、1日当たり焼却飛灰3tの処理能力を持つ。実際に放射性セシウムを含む焼却飛灰から、セシウムを除去して吸着剤へ移行させる実証試験を行った。焼却飛灰3tに含まれる放射性セシウムを、50キロの磁性吸着剤へ移行させることに成功。焼却飛灰は、埋め立て可能なレベルまで除染できたという。
 今回の新技術で、指定廃棄物の量を大幅に減容化できる見通しとなったため、同社は製品化の可能性を検討する。さらに今後はピーエス三菱、三菱製紙エンジニアリング、パーム設計、福島大学などで構成する「飛灰除染プロジェクト」を母体として、分離されたセシウムを完全に遮蔽保存できる技術などの開発を進め、システム全体の完成を目指す。
 放射能濃度が1キロ当たり8000ベクレルを超える指定廃棄物扱いの焼却灰は現在、6万3000tにも達し、日々増加を続けている。「今回の実証試験のようにt単位の規模にも対応できる焼却飛灰の除染処理を行った例はない」(三菱製紙)という。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2012年12月17日3面

【足跡】大成建設が140年記念展 大倉組商会からの歴史が分かる

ボスポラス海峡横断鉄道工事の取り組みも紹介
大成建設の創業者・大倉喜八郎が、1873(明治6)年に同社の前身となる大倉組商会を設立してから、2013年で140周年の節目を迎える。同社では13年1月から順次、『創業140周年記念展-未来へのバトン』を全国9会場で開催。これまでどのように「未来」をつくり、これからどのような「未来」に向かうのか。同社が「建設」という営みに込めるスピリットを伝えながら、今日までの足跡をたどる。

2012/12/16

【愛知まちなみ建築賞】大賞は「bird house」に


『bird house』
愛知県は、第20回「愛知まちなみ建築賞」の受賞7作品を発表した。大賞には、急峻な斜面に建てられ自然環境と調和した住宅『bird house』が輝いた。表彰式は19日に、名古屋市中区のアイリス愛知で開く。選考委員長の有賀隆早大理工学術院教授が総評を述べるほか、受賞者が作品についてプレゼンテーションを行う。

【BIM】Bentley Be Inspired inアムステルダム(2)

プレゼンに望む犬飼氏
「ぜひ、取材させてほしい」。インドのメディアが飛びついた。飛びつかれたのは、ビー・インスパイアードでプレゼンテーションを終えた新日鉄住金エンジニアリングの犬飼壮典氏だ。
 犬飼氏は、羽田空港再拡張事業のうちD滑走路の設計でベントレー・システムズの「SACS(サックス)」を有効活用した事例を報告した。プレゼンで容赦ない質疑の嵐からようやく解放されたところだった。つまり、それほどまでに各国から高い関心を集めたプレゼンだったのだろう。

2012/12/15

【花博跡地】淡路市が3.8万㎡を公募売却 12月28日まで受付

売却予定の淡路花博跡地
兵庫県淡路市は、淡路花博跡地3万8347㎡を売却するため、公募プロポーザルを実施する。応募申し込みを28日まで、電子メール(nyusatsukanri@city.awaji.lg.jp)で受け付ける。審査を経て、2013年2月12日に事業者を決める。

【モノニュース】靴の中敷きに個人情報 小原工業のIDインソール

義手や義足の製造販売メーカーである小原工業(東京都世田谷区)が、個人情報のIDカードを入れられる靴の中敷きを考案した。商品化した中敷き『IDインソール』は厚さ3mm。中敷き裏面にカードポケットがあり、そこに情報を記入したカードを入れる仕組み。言われてみれば単純な発想だが、実用新案登録も済ませ、世界初の実用化商品となった。

2012/12/14

【現場最前線】切羽までは「ボブスレー」で! 内径1mのミニシールド現場

ボブスレーのように人が寝そべった状態で搭乗する「バッテリーロコ」
横浜市の戸塚駅周辺で進む区画整理事業にあわせて、老朽管の更新を目的に、都市計画道路の地下深くに水道管を敷設する市水道局発注の「第一戸塚線口径500mm配水管新設工事(その1)」が、東鉄工業・白崎建設JVの施工で11月末に竣工した。泥土圧式ミニシールド工法で、内径1000mm、延長962mの地下トンネルを構築。その内部に径500mmの水道管を挿入し、隙間をセメントミルクで充填して仕上げた。

【デジタル】建物外壁の損傷iPadに記録 野帳代わりに使えるツール

ソフトウエア開発のインターシステムズ(本社・横浜市、田中和人社長)は、建物外壁の損傷調査で使う野帳(やちょう)を電子化した「損傷記録システムIEMORI」を開発し、試験運用を始めた。これまで損傷個所を手書きで記入していた野帳の代わりにiPad(アイパッド)を使い、画面タッチで損傷個所を直接入力できるシステム。事務所に戻ってからの清書作業や数値の入力作業が大幅に効率化でき、マンパワーの削減につながるという。試験運用中のため、当面は無料でサービスを提供する。

【芸術】新潟に消波ブロック使ったアートが出現!

消波ブロックでできた「王様と私達」

 とし7月14日から始まった「開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012(実行委員長・篠田昭新潟市長)」が24日に幕を閉じる。全66作品が出展され、来場者数は前回を大きく上回る見通しだが、他の産業と同様に建設業界もその成功を支えている。 出展者の一人、冨井大裕氏は、「王様と私達」と題して、1tの消波ブロックを正方形に49個敷き詰め、その上に10tブロックを1個置いた。新潟市街地の一角に消波ブロックを整然と並べることで、本来の機能から開放し、高いアート性を引き出している。

2012/12/13

【リファイニングプロジェクト】青木茂建築工房の光第1ビル現場

青木茂建築工房(青木茂主宰)が設計を手掛けている光第1ビルリファイニングプロジェクトの現場見学会が11日、福岡県大野城市の現地で開かれた=写真。行政関係者や建設業者らが参加し、解体終了後の現場の様子を見学した。

【JR大宮駅商店街】「宮色」のイルミネーション開始 芝浦工大生

合同イルミネーション点灯式

 JR大宮駅東口の大宮銀座通り商店街に、芝浦工業大学の学生が制作したイルミネーションが点灯し師走の街に彩りを与えている。『宮色』と名付けたネイビーとオレンジの2色で、大宮の伝統ある盆栽をデザインした柱状のイルミネーションをLED(発光ダイオード)で灯している。2013年1月7日まで点灯し、商店街の活性化や回遊性向上に貢献する。

【復興版】多賀城市の廃棄物中間処理が完了! リサイクル率80%達成

多賀城市での木材リサイクル
鴻池組は、宮城県多賀城市で進めていた東日本大震災に伴う災害等廃棄物中間処理業務を11月末に終えた。宮城県下の市町村では最も早い完了となり、80%もの高いリサイクル率(重量比)を達成した。今回の実績を生かして同種業務の受注を拡大したい考えだ。

2012/12/12

【松坂屋銀座】銀座六丁目10地区再開発として組合設立認可

完成予想
東京都は12日、銀座六丁目10地区市街地再開発組合の設立を認可する。再開発施設の規模は地下6階地上13階建て延べ約14万7600㎡。東京・銀座にある松坂屋銀座店を核に2街区一体での再開発計画となる。都によると、組合は2013年5月にも権利変換計画の認可を取得する見込み。着工は14年1月を予定。16年8月の完成を目指す。総事業費は約758億円を見込んでいる。

【ゼネコン】LED農園産のレタスを販売! 2月から西松建設と玉川大学

西松建設が販売するリーフレタス
西松建設と玉川大学(東京都町田市、小原芳明理事長・学長)は、LED(発光ダイオード)農園「Sci Tech Farm(サイテックファーム)」で栽培したリーフレタスを2013年2月1日からOdakyu OX(小田急商事)の都内と神奈川県内の計16店舗で販売する。

【オリオンビール】沖縄・本部町の大型リゾート&スパ 12月19日に起工へ 

ホテル オリオン モトブ リゾート&スパの完成予想
オリオンビール(沖縄県浦添市)は、沖縄県本部町に計画している「ホテル オリオン モトブ リゾート&スパ」建設の起工式を現地で19日に開き、本格着工する。施工は金秀建設・清水建設・大米建設・屋部土建・大城組JVが担当し、2014年5月下旬の完成、7月下旬の開業を目指す。

2012/12/11

【プロポーザル】隅田川にオープンカフェ出店が可能に 台東区が募集開始

オープンカフェ整備予定地付近の展望テラスからの眺め(台東区HPより)
東京都建設局は10日、台東区花川戸1丁目および2丁目地先にある台東区立隅田公園を含むエリアを国が定める河川敷地占用許可準則に基づく、都市・地域再生等利用区域に指定した。これにより、占用許可を受けた民間事業者が区域内にオープンカフェを設置できるようになる。
 オープンカフェの設置は、民間活力を導入した水辺のにぎわい創出に加え、地域経済の再生も視点としてある一方、河川管理者である都や公園管理者の区は民間事業者からの使用料(賃料収入)を得ることができるスキーム。また、同エリアでは、民間事業者からそれらの使用料と別途で地域還元費用を徴収。店舗での売上げの一部を地域貢献の費用に回す形をとる。

【北陸新幹線】「金沢駅」がついに起工 延べ約1万5000平方㍍

金沢駅の完成予想
鉄道建設・運輸施設整備支援機構(石川裕己理事長)が進める北陸新幹線金沢駅新築工事の安全祈願祭が9日、現地で開かれた。式典には関係自治体や地方議会の代表、工事関係者らが参加し、工事の無事故と早期完成を祈念した。設計はジェイアール西日本コンサルタンツ。施工は清水建設・大鉄工業・表組JVが担当する。2014年度内の完成を目指す。

【歴史的洋館】旧ジェームス邸を婚礼施設として再生 ノバレーゼ

ノバレーゼ歴史的洋館を婚礼施設として再生
(左・旧ジェームス邸、右・バンケット棟)
神戸を代表する歴史的洋館の『旧ジェームス邸』(神戸市垂水区)が婚礼施設兼レストランとして再生した。ウエディングプロデュース・レストラン運営のノバレーゼが、敷地を所有する三洋電機から借り受け、チャペルと披露宴会場を新設、8日から営業を始めた。1934年竣工の旧ジェームス邸を設計施工した竹中工務店が新施設の設計施工も担当した。

2012/12/10

【BIM】トプコン米子会社がオートデスクと提携 BIMで3年後100億めざす

トプコンの米国子会社であるトプコン・ポジショニング・システムズ社(TPS社)は、米国オートデスク社と、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)事業で包括的な業務提携の基本合意を締結したと発表した。BIM市場では今後3年間かけて100億円の売り上げを見込んでいる。

【ボランティア】宮城建団連が福祉施設を無料修繕 33年間活動継続

宮城県建設専門工事業団体連合会(宮崎佳巳会長)は、臥牛三敬会の多機能型施設・レインボー多賀城(多賀城市)で公共施設無料修繕奉仕活動を行った=写真。

【建築】「オレンジ本」(建築基準法関係法令集)に横書き版が登場!!

日建学院を運営する建築資料研究社は、『基本建築基準法関係法令集』(縦書き)の姉妹書として、『建築基準法関係法令集』(横書き)を発刊した。基本建築基準法関係法令集は、1975年創刊。表紙の色から“オレンジ本”と呼ばれている。主要な建築系法令に加え、関連告示を100以上収録。1冊で「建築士試験」から「実務」まで対応できる。