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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2013/03/31

【伊東豊雄】プリツカー賞受賞の伊東氏にインタビュー

伊東豊雄氏が、“建築界のノーベル賞"と称される国際的な建築賞「プリツカー賞」を受賞した。伊東氏は日本建築学会賞作品賞(シルバーハット、せんだいメディアテーク)、毎日芸術賞(八代市立博物館)、芸術選奨文部大臣賞(大館樹海ドーム)、日本芸術院賞(同)、高松宮殿下記念世界文化賞、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞(日本館)など、国内外から高い評価を得ているわが国を代表する建築家の一人。米国建築家協会(AIA)とRIBAの名誉会員でもある。東日本大震災後には精力的に被災地に入り、復旧・復興活動や「みんなの家」プロジェクトなどを通し、「建築とは」「建築家とは」を問う。

【げんば最前線】5千個の石材を解体調査 仙台城中門と本丸北西被災石垣復旧

仙台藩の開祖・伊達政宗が1602年に築城した仙台城(通称・青葉城)は、震災とその後の大きな余震で、本丸北西部の石垣などが崩壊した。国指定史跡として文化財指導員の指導のもと、構築当時の在来工法を使って修復するため、多くの制約がある中、復旧工事を担当する大林組により約5000個にも及ぶ石材の解体や調査が丁寧に進められている。

2013/03/30

【現場最前線】常磐線の利根川橋改良が完了! 取手駅構内で徹夜の鉄道桁架設


 東日本旅客鉄道(JR東日本)東京支社が、東鉄工業・鉄建JVの施工により、天王台駅~取手駅間で進めている「常磐快速線利根川橋りょう改良工事」。メーンとなる河川部のトラス橋は昨年8月に閉合を終えているが、このほど、取手駅構内の鉄道桁架設が完了し、起点方から終点方までの新設構造物がすべてつながった。

2013/03/29

【建替え!】阪神・阪急電鉄の阪神百貨店 38階建190m延べ25.7万㎡

阪神電気鉄道と阪急電鉄は27日、阪神百貨店が入居する大阪神ビルディングと、新阪急ビルを建て替える「梅田1丁目1番地計画」を発表した。築後50年以上が経過し、老朽化している両ビルを一体的に建て替える。規模はS造(地下SRC造)地下4階地上38階建て延べ約25万7000㎡、高さ190m。2014年の着工、23年の竣工を目指す。

【日仏交流】森佳子森美術館理事長に「レジオン・ドヌール勲章」

森ビル取締役で森美術館理事長の森佳子氏が、フランスの最高勲章「レジオン・ドヌール勲章」を受章、同国の勲章階級の一つである「シュヴァリエ」に叙された。東京・六本木ヒルズの森美術館での「アネット・メサジェ展」(2008年)や「フレンチ・ウィンドウ展」(11年)の開催、日本での「ポンピドゥー友の会」の発起など、多様な活動が、日仏の文化交流に大きく貢献したことが評価された。

【横浜】7月で“ハタチ"になります 横浜ランドマークタワー

1993年、みなとみらい21地区の民間初弾プロジェクトとして誕生して以来、稼働中ビルでは現在も日本一の高さ296mを誇る超高層ビル「横浜ランドマークタワー」(横浜市)。商業施設には現在、国内外から年間約2800万人が訪れている横浜の“ランドマーク"は、7月16日に開業20周年を迎える。

2013/03/28

【隈研吾】「ただの復元ではない」 隈氏が歌舞伎座の設計意図を解説

4月2日に再開場を控える『GINZA KABUKIZA』。1889年創設の初代歌舞伎座から数えて五代目となる。柱の袴部分や欄干の金具などは既存の部材を活用、外観や客席などは吉田五十八の設計による第4期歌舞伎座を生かしつつ、岡田信一郎の残した第3期から続く桃山様式を踏襲した。

【CAD】「A」は折り紙モチーフ オートデスクが5年ぶりブランド刷新

オートデスクは、5年ぶりに企業ブランドを刷新する。携帯端末やクラウドサービスなどの進展で、建築や土木の生産環境が多様化している状況を、一枚の紙を思うように変えていく「折り紙」に置き換え、それを『AUTODESK』のロゴに表現。27日の会見で日本法人のルイス・グレスパン社長は「(生産に対して)当社のかかわり方が変わるメッセージでもある」と強調した=写真。

【歌舞伎座】2日の開業に先駆け、銀座を花道に“お練り"

4月2日に新しい歌舞伎座が開場するのを記念して、歌舞伎俳優が東京・銀座を練り歩く「GINZA花道」が、27日開催された=写真。

2013/03/27

【国内初】静岡県掛川市にPC製の津波避難タワー

静岡県掛川市で27日、南海トラフ巨大地震に備えた津波避難タワー2棟が完成を迎える。この津波避難タワー、全国で建設が進む他のタワーとは違う点がある。鉄骨造ではなく、工場生産したプレストレスト・コンクリート(PC)で造られているのだ。PC製の津波避難タワーは“国内初"。PC建設業協会も全国の自治体に提案を進めていた。3月中旬、建設現場を取材した。

【生コン】スランプも数量もデジタル計測 残コンの無駄なくす

生コン車に取り付けられた計測器
「トレーサビリティーの要求が強まる一方で、残コン処理の経費負担に苦しんでいる」と語るのは、住友大阪セメントの直営生コン会社である東京エスオーシー(東京都中央区)の伊藤司常務。東京都内で最大規模の出荷量を誇る同社の芝浦工場では、そうした取り巻く環境の変化に対応しようと、独自システムの導入を積極的に始めた。

【竣工】高さ190mのシティタワー神戸三宮など完成 神戸・旭通4丁目地区再開発

神戸市中央区で進められてきた旭通4丁目地区第一種市街地再開発事業の住宅棟「シティタワー神戸三宮」と商業施設棟「シティタワープラザ」が竣工した。事業主体は同再開発組合(新井東光理事長)で、ディベロッパーは組合員として参画している住友不動産、設計は環境再開発研究所・東急設計コンサルタント・織本構造設計JV、施工は大林組が担当した。

2013/03/26

【地下化!】1000人で代々木上原~梅ヶ丘駅を切替 都と小田急の連立事業


 東京都は23日、小田急電鉄と、小田急小田原線(代々木上原駅~梅ヶ丘駅間)連続立体交差事業に伴う上下線の地下化切替工事を行った。2004年の工事着手から約10年を経て、同区間内9カ所の“開かずの踏切"を除去。これにより交通渋滞と地域分断が解消される。また東北沢、下北沢、世田谷代田の3駅は地下駅となった。

【竣工!】奈良県の大滝ダムが半世紀経て竣工 湖名は「おおたき龍神湖」


 1959年9月の伊勢湾台風での被害を受けて、近畿地方整備局が整備を進めてきた大滝ダム(奈良県川上村)が、建設着手から半世紀を経て、23日に現地で除幕式と竣工式が盛大に開かれた。式典は近畿地方整備局と川上村で構成する大滝ダム竣工式実行委員会が主催した。大滝ダムは堤高100m、総貯水容量8400万m3の規模を誇り、治水、利水、水力発電を目的とした多目的ダム。総事業費は約3640億円。公募したダム湖名は「おおたき龍神湖」に決まった。

【復興版】わずか2年で全面復旧! 宮城県の県南浄化センター

震災で壊滅的な被害を受けた宮城県の県南浄化センター災害復旧工事が完了し、22日に岩沼市の現地で完工式が行われた。同センターは、約6mの津波に襲われ、すべての機能が停止した。重油タンクの流出や1階部分の全壊など災害査定額は173億6401万円に上ったが、多くの関係者の力を結集し、震災からわずか2年で全面復旧を成し遂げた。

2013/03/25

【東西線浦安駅】3月26日からソーラー発電所運用開始 行徳など5駅でも導入

東京地下鉄は、「東西線ソーラー発電所」計画を明らかにした。東西線の地上駅8駅に太陽光発電システムを導入するもので、合計最大出力は約1メガワット、年間発電電力量は約100万kW時となる。これは南砂町駅~西船橋駅間で消費される付帯用電力の11%に相当し、CO2排出量を年間463t(クスノキ約2500本分)削減できるという。

【設計】行政棟と景観統一 長崎県警察本部庁舎基本設計素案

南側から見た警察本部庁舎(右)と行政・議会棟(左)
長崎県は、県庁舎整備の一環となる警察本部庁舎の基本設計素案を明らかにした。外観は水平性を強調したデザインとし、港の風景や行政・議会棟と調和した景観を創出する。設計は山下設計・建友社設計・有馬建築設計事務所JVが担当、3月末までに基本設計をまとめ、引き続き、実施設計に着手する。

【プロポーザル】最優秀案を公表! 2層式U字スタンドの南長野運動公園球技場

最優秀の竹中JV案
長野市は、南長野運動公園総合球技場整備事業の設計・施工者選定に伴う公募型プロポーザルで最優秀に選ばれた竹中工務店・東畑建築事務所・北信土建・千広建設・アーキプランJVの提案内容を公開した。「やわらかな外皮に包まれた迫力ある劇場空間」をテーマに、2層式のU字型スタンドを備える計画で、規模は4階建て延べ約2万6000㎡、観客収容人数は1万5525人としている。今後、12月まで設計を進め、2014年1月の着工、15年2月の完成を目指す。

2013/03/24

【設計展】最優秀賞に東工大の河西さん JIA関東甲信越大学院修士設計展

日本建築家協会関東甲信越支部は「JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展2013」(協賛・総合資格学院、岸隆司学院長)を15日から17日の3日間にかけて開催した。同設計展は過去10回にわたりWEB上でのみ公開されてきたが、今年度から一般展示並びに審査を行う形式へと移行。渋谷区神宮前の建築家会館に、関東甲信越地方の各大学院から選抜された、修士設計27作品を展示した。

【現場の逸品】腕時計で地震、津波警報を受信! 東亜建設が新システム

東亜建設工業は、地震や津波などの気象警報を現場作業員に送信する「リアルタイムアラート伝達システム」を開発した。携帯電話のメール配信サービスなどとは異なり、腕時計型の受信機を使用するため、作業中でも安全に気象警報を確認できる。今後は気象警報に加え、現場内の各種計測機器と連動させて品質面の向上にもつなげたい考えだ。

2013/03/23

【専用】歌舞伎座に「朱」の昇降機 三菱電機が納入

三菱電機は、4月2日にグランドオープンする「GINZA KABUKIZA」(東京都中央区)にエレベーター34台、エスカレーター18台を納入した。劇場向けエレベーターは朱をベースにしたデザインを採用した。また、エスカレーターは劇場内に敷き詰められた朱のじゅうたんと調和する朱のステップや乗降口に格子柄プレートを採用したほか、乗降部のガラスパネルには歌舞伎座でも象徴的に使われている「鳳凰」のマークをあしらった。

【本丸再生】愛知県刈谷市が亀城公園の石垣、土塁含め復元へ

愛知県刈谷市は、亀城公園歴史的建造物等基本計画を策定した。2013年度は園路舗装工など公園施設再整備と発掘調査を行う。13年度予算案には1億1020万円を計上した。亀城公園は、1533年に水野忠政が築城した刈谷城跡に造られた。同城は廃藩置県後に政府所有となり、1873年に城郭建築物は入札による払い下げの後、解体され、1937年に亀城公園として開設されたが、約70年経過し老朽化による公園機能の低下が著しい。歴史的な立地条件を活用し「亀城公園における刈谷城の歴史的価値の再生」を基本理念とし、復元整備に取りかかる。

【デザイン女子No.1】名古屋芸術大の加藤さんに決まる! 

大学や短期大学などで建築やインテリアデザインを学んだ女子学生の卒業設計・制作を全国から募集し表彰する「デザイン女子No.1決定戦2013名古屋」が13、14の両日、名古屋市昭和区のサーウィンストンホテルで開かれた。会場には応募82作品のうち1次審査を通過した45作品(2作品辞退)を展示。2日間で延べ約500人が詰めかけ、結果を見守った。14日に最終候補8作品を公開審査した結果、デザイン女子No.1に「森を、想う。」を作製した名古屋芸術大学の加藤知恵さんが選ばれた。

2013/03/22

【企業】ゼネコンの環境技術が簡単に分かるサイト 鹿島が21日から公開

鹿島は、複雑化する環境問題に対応する同社の環境関連技術を、わかりやすく分類してまとめたウエブサイトを立ち上げた。同社が保有する183件の膨大な技術や取り組みを、「エネルギー改革」「生物多様性の保全・活用」「省資源・廃棄物削減」「環境リスク対策」の4分野に分類して紹介する。サイトは21日から公開が始まった。

【瀬戸内アート】安藤、妹島、三分氏らの「国際芸術祭」が開幕

香川・岡山の瀬戸内沿岸を舞台とする現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2013」が開幕した=写真。20日、高松市のサンポート高松で開会式が行われた。あいさつに立った浜田恵造香川県知事は、「ここでしか味わえない素晴らしいアートの数々を国内外から訪れる人にゆったりと堪能してもらいたい。アートとともに島々の魅力を発信し交流を促進することで島々に活力を取り戻し、瀬戸内海が地球のすべての地域の希望の海になることを目指す」と宣言した。

【創業130周年】記念日本酒を配布中! 飛島建設が福島県の蔵元を復興支援

飛島建設は、3月3日に迎えた創業130周年を記念し、顧客に日本酒を配布している。東日本大震災で被災した大木代吉本店(福島県矢吹町)の自然郷「さわやか大吟醸」で、復興支援を目的に300本を発注。ラベルデザインは、飛島建設経営管理本部経営企画部広報室が担当した。

【JPタワー】日本郵政初の商業施設 「KITTE」が開業 日本郵便ら

日本郵便、東日本旅客鉄道(JR東日本)、三菱地所がJR東京駅前に建設したJPタワーの商業施設「KITTE」が21日にオープン、同ビル内の1階アトリウムで記念式典を開き、開業を祝った。これにより2012年5月末に完成したJPタワーがグランドオープンした。

2013/03/21

【コンペ】東静岡駅の市有地活用コンペ 日本設計に決まる

静岡市は、東静岡駅地区市有地を活用した都市デザイン提案コンペの審査結果を公表した。最優秀賞には、日本設計の提案作品「しずおか『ひとつなぎ』シティ~人をつなぎ、一つにつなぐ~」が選ばれた。クリエーティブ産業の起業支援や観光資源の活用拠点、防災性の高い安全・安心な住宅の整備による定住者の増加といった機能を導入する提案で、ツインタワーを中心とした建築デザインや周囲の景観との一体性の高さなどが評価された。

【復興版】国総研が石巻市の津波を330分の1模型で再現

国土技術政策総合研究所は18日、茨城県つくば市の同研究所敷地内で、津波の河川遡上の実験を行った。東日本大震災に伴う津波で被害が出た、宮城県石巻市の北上川の追波湾口から南西へ向かう地形を330分の1の模型で再現し、水を流してその動きを追った。

【新国立競技場】ザハ・ハディド氏とザハ・チームが授賞式に来日(模型写真も掲載!)

新国立競技場のデザイン・コンクールで最優秀を受賞したザハ・ハディド氏とザハ・チームが19日に来日、芝公園のザ・プリンスパークタワー東京で、日本スポーツ振興センター主催の表彰式に出席した。会場には、初めて建築模型=写真、やパースも展示され、3次元デザインの粋を集めた設計が披露された。

2013/03/20

【素材NOW】石膏ボードが厚手化! 厚さ12.5mm以上は67%に

石膏ボードは厚みを増している
「防火対策のニーズが高まり、厚手化が徐々に浸透してきた」とは、石膏ボード工業会の林宏治専務理事。工業会がまとめた2012年の石膏ボード出荷数4億8990万㎡のうち、厚さ12.5mm以上の石膏ボードは67.5%に達する。1980年代後半は4割にも満たなかったが、年々着実に割合を増やしてきた。

2013/03/19

【復興版】1万点の震災写真が二次利用可能 東北整備局の「震災伝承館」サイト

国土交通省東北地方整備局は18日、東日本大震災の被災経験や教訓を生かすための記録として、約1万点の写真や動画などを掲載したウェブサイト「震災伝承館」を開設した。2次利用を想定しており、事前申し込みすれば自由に転載できる。

【現場最前線】代官山駅の地下化切替工事 「STRUM工法」で完遂

16日から相互直通運転が始まった東急東横線と東京メトロ副都心線。前日まで地上を走っていた東横線が、一夜にして地下化された。この一大工事のメーン作業を手掛けたのが東急建設だ。現場周辺は道路や住宅などが近接し、仮設線路を敷設する用地が確保できない。そこで同社は、営業線の直下に線路を切り替える「STRUM(ストラム)工法」を駆使し、限られた時間内での緊迫の工事を無事完遂した。

【建築】建築教育を変革 隈研吾氏が東大院に新ラボ

サスティナブル・プロトタイピングラボについて
発表する隈氏
東京大学大学院建築学専攻は4月から、サスティナブルデザイン教育の充実に向けて「サスティナブル・プロトタイピングラボ」を立ち上げる。同専攻の隈研吾教授、小渕祐介特任准教授らが中心となって、「サスティナブルやエンジニアリングをまとめる新たな教育システムとしてスタートさせたい」(隈教授)考えだ。大学における建築教育は、少子化の影響などもあり志望学生が増えていない。「今後、東大の建築が教育に大きな役割を果たせると考えている」と隈教授は話している。

2013/03/18

【JIA東北】住宅大賞に蟻塚氏の『冬日の家』

日本建築家協会(JIA)東北支部(渡邉宏支部長)主催による第6回東北住宅大賞2012の入賞作品が決まった。大賞には蟻塚学氏(蟻塚学建築設計事務所)の『冬日の家』が選ばれたほか、優秀賞3点と奨励賞4点が選定された。表彰式は5月10日に仙台市青葉区のせんだいメディアテークで行う。

【アパホテル】50階建ての東京ベイ幕張西棟増築が起工 14年4月開業

完成予想(タワー右側が西棟)
アパグループが計画しているアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉西棟増築工事の起工式が15日、千葉市美浜区の建設地で開かれた。建築主は、SPC(特別目的会社)のAH幕張(東京都港区)。客室数500室で全室ツインルームのホテルを増築する。設計施工は東急建設、デザイン監修は辻本デザイン事務所が担当し、2014年4月の開業を目指す。

【速報】ついに伊東豊雄氏にプリツカー賞!!

Toyo Ito, Pritzker Architecture Prize Laureate, 2013
Photo by Yoshiaki Tsutsui
日本を代表する建築家の一人、伊東豊雄氏がついにプリツカー賞を受賞した。プリツカー賞は、建築界のノーベル賞とも言われており、これまでに日本人では、1987年の丹下健三氏、93年の槇文彦氏、95年の安藤忠雄氏、2010年のSANAA(妹島和世氏と西沢立衛氏)に続いて6人目の栄誉となる。
  伊東氏は、日刊建設通信新聞社の取材に対し「予想していないことで大変驚いている。審査員のみなさんからは、革新的でありながらも心和む温かさも備えていると評価された。これは建築でやりたいと思っていることだったので、評価していただけてすごくうれしい。3・11以降、被災地に通い自分の建築を見つめ直してきた中での受賞を光栄に思う。今後も若い人たちと一緒に、これからの建築をつくっていきたい」と、受賞の喜びを語った。
 

2013/03/17

【現場の逸品】誰でもうまくできてしまうサッシ固定! YKKAPの樹脂注入工法

鹿島・青木あすなろ建設JVが栃木県小山市で施工中のコマツ小山グリーンタウン独身寮新築工事。「現場で火(溶接)を使うか、使わないかの違いは大きい」と強調する松井友紀所長は、常に火災リスクへの対応を心掛けている。この現場で試みるのが、アルミサッシを躯体に固定する際の非溶接化だ。YKKAPが開発した工法を全面的に取り入れた。

【フレキシブルコンテナ】除染向けで、生産が急増中!

大量輸送に適した袋状の「フレキシブルコンテナ」。日本では輸送容器として1950年代から本格的に使われるようになった。メーカー71社が加盟する日本フレキシブルコンテナ工業会によると、粉粒体を入れる樹脂製ランニング用では2012年の生産量が約36万袋となり、前年実績より2割アップになった。

2013/03/16

【病院建築】不二建設が久しぶりの病院実績手掛ける

ひたちなか母と子の病院
茨城県ひたちなか市で18日開業する産婦人科「ひたちなか母と子の病院」。施工を担当した不二建設(東京都港区)にとっては、社内に現場経験者がいないほど、久しぶりの病院建築であった。規模はS造4階建て延べ2174㎡。設計は産婦人科の豊富な設計実績を持つSD建築(福岡市)が担当した。重厚な印象の正面玄関とは対照的に、建物裏手は庭を包み込むように湾曲したファサードデザインがアクセントになっている。

【建築】「大阪北御堂」浄土真宗本願寺派本願寺津村別院が改修中

大阪のビジネス街の中心に、「北御堂」の愛称で市民に親しまれている浄土真宗本願寺派 本願寺津村別院がある。この施設は特徴的な近代建築としても知られているが、築後50年以上が経過して老朽化が目立つことから、平成の大改修が行われている。現在は足場に覆われてその外観を見ることはできないが、大改修は10月中に終わり、11月には完成を祝う法要が盛大に営まれ、昔の建築イメージを残した姿がお披露目される。

2013/03/15

【新国立競技場】最優秀のザハが作品解説 19日に国際コンペ表彰式

日本スポーツ振興センターは19日、東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京で、新国立競技場基本構想国際デザイン・コンクールの表彰式を開く。昨年11月に最優秀賞に選定したイラク出身で英国在住の女性建築家、ザハ・ハディド氏を表彰するほか、同氏による作品のプレゼンテーションなどが行われる。

【竣工】「WATERRAS」淡路町二丁目西部地区再開発が完成!

江戸時代には大名屋敷、武家屋敷が広がり、明治時代には市電・鉄道の結節点として栄えていた淡路町地域。しかし、近年は民間建物の更新の遅れや人口の減少の進展に伴う地域コミュニティーの停滞に加え、緑やオープンスペースの少ないことに伴う防災・環境面の不安が課題となっていた。これらの課題を解決した地域コミュニティーの中核施設「WATERRAS(ワテラス)」が竣工した。

【現場最前線】鉄道ポイントを新型装置で摩耗検査 東鉄工業

列車の進路を切り替える分岐器は、一般区間のレールに比べ、車輪の横圧が大きく加わることで軌道変位が発生しやすいほか、レール転換部は可動式構造のため保守上の困難個所でもある。東鉄工業は、この重要設備の検査データを取得するために、専用の「分岐器検査装置」を導入し、正確で効率的な検査業務に役立てている。

2013/03/14

【安藤忠雄】直島にANDO MUSEUMが完成 古民家とRC空間が融合

ベネッセホールディングスが展開する「アートサイト直島」を核に、現代アートの島として知られる香川県直島町。ここに建築家の安藤忠雄氏が設計した「ANDO MUSEUM」が完成した=写真。古民家にRC造の空間を組み合わせた新旧一体の建築となっている。12日のオープンに先立ち9日、現地で完成式典が行われた。神事の後、安藤氏やベネッセホールディングス取締役会長の福武總一郎氏らがテープカットした。

【建築】平田晃久の空間構成でミラノサローネ展示 LEXUS

LEXUS(レクサス)は、4月にイタリアで開かれるミラノデザインウィーク2013(ミラノサローネ)で、建築家・平田晃久氏とのコラボレーションによる展示を行う。「amazing flow」をコンセプトに、平田氏が空間構成を手掛ける。2012年に創設した国際デザインコンペ「LEXUS DESIGN AWARD」の入賞作品も展示する。

2013/03/13

【漂着】カナダ西海岸に宇部三菱セメントのタンクが漂着!

カナダに漂着したタンク
宇部三菱セメントの鉄製タンクが太平洋をわたり、カナダの西海岸に漂着した。東日本大震災の津波で流された仙台サービスステーション(SS)の移動式タンクだった。同社は日本に持ち帰ることを検討したが、腐食が激しいことから回収を断念。震災をいつまでも忘れないために、漂着タンクの写真を仙台SSの事務所に掲げる予定だ。

【朗報】世界初の海底産出に成功! メタンハイドレート

燃えるメタンガス(写真提供:石油天然ガス・金属鉱物資源機構)
政府は12日、愛知県渥美半島沖の南南東沖合70―80㎞の海底で実施している次世代エネルギー資源の「メタンハイドレート(MH)*」産出試験で、地球深部探査船「ちきゅう」がメタンの産出に成功したと発表した。海底からガスとして産出するのは世界で初めて。エネルギーの95%を輸入に頼っている日本は、純国産資源の活用に向け前進した。

2013/03/12

【企業】舗装会社が温泉! 日本道路の「湯~ぱれあ」が来館100万人

日本道路が代表企業を務める特定目的会社が、長野市で管理・運営しているPFI施設「温湯温泉 湯~ぱれあ」の累計入場者数が100万人を突破した。市との事業契約に基づく年間入場者基準は5万人だが、開業以来、計画の3倍近いペースとなる年間14万-15万人が来館。2006年4月のオープンから約7年で、大台を超えた。

【現場最前線】福島第一原発付近16.4㌔、来年度開通へ 常磐道復旧工事

震災時に供用していた高速道路で現在も通行止めが続いている個所がある。東京電力福島第一原子力発電所事故で立ち入りが制限されていた福島県広野町の常磐自動車道広野インターチェンジ(IC)から楢葉町を経て同発電所に近い同県富岡町の常磐富岡ICまでの16.4㎞の区間だ。2013年度内の開通へ向けて、崩落した盛土や亀裂の入った本線の復旧工事が行われている大成建設の現場を訪れた。