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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2014/08/31

【亜炭鉱跡対策】巨大地震に備えよ! 陥没まねく亜炭坑跡を「限定充填工法」で対策

かつて亜炭の一大産地があった岐阜県はことし3月、資源エネルギー庁が実施する南海トラフ巨大地震亜炭鉱跡防災モデル事業の補助対象に選定された。発災が懸念されている南海トラフ巨大地震に備え、対象地区となった御嵩町や県、国が共同で取り組む亜炭鉱跡対策のモデル事業を追った。

【けんちくのチカラ】作編曲家 渡辺俊幸さんとシンフォニーホール(米国・ボストン

人生の転機は24歳。場所は米国のボストンだった。作編曲家の渡辺俊幸さんは既に、日本でフォーク・グループ「赤い鳥」のドラマー、歌手・さだまさしさんのアレンジャーとして活躍していたが、オーケストレーション及びジャズを学びたいという思いと、米国の映画音楽に強く魅かれたことから、24歳の時にバークリー音楽大学に留学した。そこに偶然が重なった。ボストンに着いた翌日、たまたま買い物に行った店の人が、「昨日のテレビで見たんだけど、ボストン交響楽団のセイジ・オザワ(小澤征爾)はすばらしかったね」と言う。渡辺さんは「日本とは違う。市民に愛されているオーケストラ?」と思った。クラシックの生のコンサートはそれまで聴いたことがなかった。ポップスを学びに来たボストンで、「シンフォニーホール」に足を運んだ。それは、小学4年生でビートルズに魅了され、クラシックをあえて遠ざけていた青年の決定的な転機の瞬間だった。 (写真:(c)Tneorg, CC 3.0)

【建築】大阪市「生きた建築ミュージアム」に梅田スカイビルなど22件追加!

大阪市は「生きた建築ミュージアム」事業の一環で「通天閣」や「梅田スカイビル」など市内22の建物を追加選定した。13年度に認定した28件とあわせ、50の建物が選ばれたことになる。
 「生きた建築ミュージアム」は、近代建築を始め大阪の都市魅力向上につながる市内の建築物を選定、まちづくりに活用しようとする試み。13年度に「大阪ガスビル」(中央区)や「梅田吸気塔」(北区)など28の建物を選定したのに続き、今回22件を追加した。

【本】修士学生たちの感性と思考の記録『トウキョウ建築コレクション2014オフィシャルブック』

3月4日から6日間、東京で開催された「トウキョウ建築コレクション2014」。所属や専攻の壁を越えて集結した修士学生たちが、建築の現在に対し、みずみずしい感性としなやかな思考を発露させたコレクションの全記録集である。

2014/08/30

【現場最前線】手間惜しまない「計画シート」 イメージ共有で逆梁構造に挑む

「10年先の次世代オフィスという設計者(日建設計)の思いをしっかりカタチにしたい」とは、東京都渋谷区で建設が進む日本生活協同組合連合会の(仮称)第二プラザビル新築工事を担当するフジタの浜田剛所長。建物の環境性能を追求する中で採用された逆梁構造は作業床がなく、階ごとに仮設通路を設けながらの施工になる。「手間を惜しまず安全第一で取り組む」という意欲的な現場を訪ねた。

【BIM】銀座ショールームで3DCAD、BIMを体験 福井コンピュータ

「実は、工務店や設計事務所のしつらえを意識した」と話すのは、福井コンピュータアーキテクト関東営業所の風間嘉浩所長。6月に同社初のショールームを東京・銀座にオープンした。住宅系3次元CAD『ARCHITREND Z』に加え、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフト『GLOOBE』など建築、土木、測量分野で提供する自社のアプリケーションを気軽に体験してもらうことが狙い。

【現場の逸品】「防爆エリア」対応タブレット端末『LANEX-Tablet』

JFEエンジニアリングが宮木電機製作所と共同で、石油や化学系プラントといった爆発性ガス雰囲気の危険場所「防爆エリア」に使えるタブレット端末『LANEX-Tablet』を国内で初めて商品化した。建設中は対象でないが、完成後は防爆エリア指定となり、運営管理には現地での通信機器使用が制限されてしまう。

2014/08/29

【記者座談会】尋常でない雨、自主的に土砂撤去する地元業者 広島土砂災害

A 8月20日未明の局地的な豪雨による広島土砂災害は多くの被害をもたらした。広島市内の当日の様子は?
B とにかく雨の降り方が尋常ではなかった。雷も夜通し鳴りやまなかったし、雨音で目が覚めるほど激しい雨だったのでいやな感じはあった。
C 広島県内は、花こう岩が風化してできた「まさ土」と呼ばれる土壌が広がっており、水を含むと崩れやすくもろい地盤となっており、まさに広島特有の土砂災害と言える。
(写真は懸命な救助・捜索活動が続く広島市安佐南区緑井地内。提供:中国地方整備局)

【アート×現場】仮囲いに「ゆめブランコ」描こう! 小学生がワークショップ

ゆめブランコに乗ろう--。東京都武蔵野市は、5月に着工した新武蔵野市クリーンセンター(仮称)の工事現場の仮囲いに、市内の小学生がカッティングシートで装飾するアートワークショップを行う。未来を担う子どもたちと新クリーンセンター完成に向けて、“ゆめブランコ”をこぎ出す。画像は完成イメージ。

【建設現場へGO!】来たれ工高生!! 就職支援コンテンツ『18歳のハローワーク』開設


昨年12月に開設された建設産業の総合ホームページ「建設現場へGO!」に29日、工業高校生らをメーンターゲットとする就職支援コンテンツ『18歳のハローワーク』が加わる。建設業自体をよく知らない学生にも分かりやすいように、土木と建築の違いを始めとし、専門工事の職種や仕事内容などを紹介する。

2014/08/28

【復興版】情報化施工に挑む地元企業 ヒトとマシンで120%の力!!

復興道路・復興支援道路として建設が進む宮古盛岡横断道路で、地元建設業が情報化施工を全面的に採用している。刈屋建設(本社・岩手県宮古市、向井田岳社長)が施工する「腹帯地区道路改良工事」現場だ。GNSS(衛星測位システム)マシンコントロール(MC)ブルドーザー、GNSSマシンガイダンス(MG)バックホウ、TS(トータルステーション)によるMGバックホウ、タイヤローラーの転圧管理システムなどを導入。23日には日本建設機械施工協会(JCMA)東北支部が主催する現場講習会が開かれ、地元建設業やゼネコンなどから約50人、主催者側のスタッフを含めて100人超が参加し、最先端の情報化施工を体験した。

【公開シンポ】国際競争力求められる大学キャンパス 学内建築を発信せよ

日本の大学ではキャンパス整備に多額の投資が行われているにもかかわらず、歴史的な重層化に必ずしも成功していないと指摘されている。国際競争力のある魅力的な大学キャンパス整備に何が求められているのか。日本学術会議土木工学・建築学委員会は22日、公開シンポジウム「我が国の大学等キャンパスに国際競争力はあるか」を東京都内の日本学術会議講堂で開き、建築家の仙田満委員長を始めとする多くの専門家が参加し大学キャンパスの未来を語り合った=写真。

【建築】日本最初のRC造オフィスビル・旧三井物産横浜ビル保存でJIA関東が要望書

日本建築家協会(JIA)の関東甲信越支部は、横浜市中区本町にある「KN日本大通りビル(旧三井物産横浜ビル・倉庫)」の保存活用を求める要望書を、ビル所有者のケン・コーポレーションや横浜市長などに提出した。旧三井物産横浜ビル・倉庫を「横浜の近代化遺産の中にあって最も重要な建物の1つ」とした上で、倉庫の取り壊しが計画されていることに対し現物保存・利活用を求めている。

【住まいの相談窓口】専門家のノウハウ生かし連携 横浜市と神事協横浜が協定

横浜市建築局は27日、神奈川県建築士事務所協会横浜支部(小渡佳代子支部長)と「住まいの相談窓口」に関する協定を締結した。みなとみらい地区に相談窓口「豊かなくらしと住まいのデザイン相談室」を構えている同協会との連携によって、市全域的な相談体制を充実していく。

2014/08/27

【豪雨災害】各地整TEC-FORCE第2陣出発、土木学会と地盤工学会が現地調査へ

■広島へ第2陣が出発/北陸整備局のテックフォース

 北陸地方整備局は26日、局地的豪雨により土砂災害に見舞われた広島市へ第2陣となるTEC-FORCE(テックフォース、緊急災害対策派遣隊)を派遣した=写真。

【夏休み特集】来年のご参考に…小学生が参加した建築・建設・土木のイベント 記事ご紹介!【9】

■ハイウェイフェスタ親子連れなど5万人/東日本高速東北

 東日本高速道路東北支社は23、24日の両日、仙台市中心部の勾当台公園で「ハイウェイフェスタとうほく2014」を開いた。子どもたちの夏休み最後の週末ということもあり、親子連れなど約5万人が来場した。

【ドヤァ!!】竹中工務店が大阪府職員チームを抑え「なにわなんでも大阪検定」優勝!

大阪商工会議所が主催した「第6回なにわなんでも大阪検定」の「大阪力No.1企業・団体決定戦」で、竹中工務店が優勝した。9月5日に大阪商工会議所で表彰式が行われ、賞状と副賞が授与される。

2014/08/26

【配管技能コン】誤差1mmの戦い!! 一般の部優勝は横谷さん、高校の部は上林さん

大阪空気調和衛生工業協会(太田隆会長)は23日、大阪府東大阪市の府立東大阪高等職業技術専門校で「第6回配管技能コンテスト」を開いた=写真。現役配管工を対象とする「一般の部」に23人、未来の技能者を目指す「高校の部」には大阪府立布施工科高校、同東住吉総合高校、滋賀県立彦根工業高校の3校から18人が参加。「一般の部」優勝者に贈られる大阪府職業能力開発協会会長賞は藤井設備の横谷剛司さん、「高校の部」優勝の大阪府知事賞は彦根工業高校の上林隼さんが獲得した。

【新長田音楽祭】阪神・淡路大震災20年に向け地元アーティスト発掘!! 街づくりプロジェクト

NPO法人再開発ビル活性化ネットワーク(藤山正道理事長=写真右)、新長田まちづくり(宍田正幸社長)、神戸ながたTMO(友久和幸社長)などでつくる新長田音楽プロジェクト実行委員会(藤山正道委員長)は24日、神戸市長田区の新長田アスタくにづか4番館で、音楽コンテストによる街づくり企画「新長田音楽祭」の概要発表と第1回予選を行った。

【特別記念クルーズ】建技が「川のなぜなぜ舟めぐり」 計80人無料招待!!

建設技術研究所は、第7回「EDO ART EXPO」(主催・NPO法人東京中央ネット、会期・9月26日-10月14日)の開催に合わせて、特別記念クルーズ「川のなぜなぜ舟めぐり」を実施する。同社の土木技術者が河川構造物や橋梁など、水辺から見る都市の社会インフラを分かりやすく案内する。写真は荒川ロックゲート(photo:ZCU)。

2014/08/25

【豪雨災害】各地整TEC-FORCE、協力企業が災害現場で懸命の作業

太田昭宏国土交通相は21日、土砂災害に見舞われた広島市安佐南区八木地区と安佐北区可部東地区を視察した。その後、中国地方整備局災害対策本部を設置している中区上八丁堀の広島合同庁舎を訪れ、TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)隊員や職員を激励するとともに、2次災害への警戒を促した。広島市や同局出先事務所などからの要請を受けた企業が続々と被災地に入り、流出土砂の撤去などの復旧作業に当たった。出動した広島県建設工業協会の会員企業は20、21日の2日間で15社、延べ317人に上る。

【夏休み特集】来年のご参考に…小学生が参加した建築・建設・土木のイベント記事ご紹介!【8】

■免震体験、液状化実験に興奮/紀尾井町計画現場で仕事体験/西武プロパティーズ「こども応援プロジェクト」

 西武ホールディングス(HD)子会社の西武プロパティーズは21日、東京都千代田区のグランドプリンスホテル赤坂跡地を再開発する「(仮称)紀尾井町計画」の建設現場に、地元を中心とした小学生とその保護者を招いて「工事のお仕事体験」を開いた。子どもの好奇心を育み、健やかな成長を支援する西武グループの「こども応援プロジェクト」の一環として実施したもので、24人が参加した。

【65周年】建設通信より『提言 建設業の担い手育成・確保』刊行!!

「建設通信新聞」創刊65周年記念の一環として『提言 建設業の担い手育成・確保』と題する冊子を刊行しました。内田俊一建設業振興基金理事長の「若者を建設産業に取り戻す-いま問われる決意」と題する講演を収録したほか、昨年10月から本年4月まで、6回シリーズで発行した特集「インフラクライシス突破、真のレジリエンス確立に向けて 人 現場力」および5月30日付特集「担い手確保 人材育成の視座」を再編集しました。

2014/08/24

【現場最前線】スパンバイスパン架設で3倍速施工! 圏央道桶川第2高架橋

埼玉県桶川市~久喜市の間で、蝶型形状のパネルを側面に施したバタフライウェブ橋の急速施工が大詰めを迎えている。東日本高速道路関東支社発注の首都圏中央連絡自動車道(圏央道)桶川第2高架橋(PC上部工)工事で、急速施工は、バタフライウェブを用いたリブ付きU形コアセグメントによるスパンバイスパン架設工法で実現。現場を指揮する三井住友建設・ピーエス三菱JVの横尾秀行所長(三井住友建設東京土木支店)は「固定支保工に比べて約3分の1の工程となる1カ月弱で1径間分の主桁を施工している」と胸を張る。

【現場の逸品】これは楽!! 立ったまま打音検査ができる「アイハンマー」

インフラ施設の補修設計や点検調査を専門とする補修技術設計(東京都江戸川区、中馬勝己社長)は、立ったまま道路舗装の打音検査ができるI型の点検用ハンマー「アイハンマー」を開発した=写真。地面にはう姿勢で叩かなければならなかった従来のT型ハンマーに比べて身体への負担が少なく、作業効率が大幅に上がる。

2014/08/23

【BIM】部門横断チームで多角的に検討、導入1年で手応え 千都建築設計事務所

千都建築設計事務所(本社・千葉市)は、ユニークなチーム編成で、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)活用を急速に推進している。写真は実施設計までBIMで挑戦した幼稚園。
 2012年8月のBIM導入当初は、4つの設計部から1人ずつBIM担当を選任し、その上に統括者を置いた部門横断的なBIMチームを編成。まずは4人が分担して▽実施図の基本的な作成方法▽詳細図などの描き込み▽家具などのオブジェクト▽CG・レンダリング--について研究した。

【産学連携プロジェクト】初会合! 社会基盤に中核的な技術・技能者を育成

文部科学省の委託事業として進められている「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業」のうち、学校法人片柳学園日本工学院八王子専門学校が受託代表法人となっている「社会基盤分野の中核的専門人材養成プログラム開発プロジェクト」の、2014年度第1回産学官連携コンソーシアムおよび職域プロジェクト合同委員会が、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で開かれ、14年度の取り組み概要が紹介されるとともに意見交換が行われた。今年度は職域プロジェクトに「地域」が加わり、「地域版学び直しプログラムの実証」として、地域企業の社員向け地域版オーダーメード教育プログラムや、子育て中・後の女性向け学び直し教育プログラムを開発、実証講座を実施する。写真は座長の家田仁東大大学院教授。

【東大】折り紙を数学・工学・認知学に生かす国際会議

「第6回折り紙の科学・数学・教育国際会議」(6OSME、議長・三浦公亮東大名誉教授、日本折紙学会会長)が10日から13日まで、東京都文京区の東大弥生講堂で開かれた。主催は同会議で、日本計算工学会、日本応用数理学会、日本折紙学会が共催、前田建設、川上産業などが協力企業に名を連ねている。

2014/08/22

【記者座談会】第1四半期決算好調な滑り出し 建コン業界M&A時代に?

A 大手・準大手ゼネコン24社の2015年3月期第1四半期決算が出そろった。
B 20社が連結営業利益で黒字を確保し、上々の滑り出しとなった。業績の先行指標となる受注高(単体)は、東京外かく環状道路(外環)本体工事など大型土木工事が寄与し、主戦場である民間建築工事も堅調に推移した結果、21社が前年同期実績を上回った。
C 受注高合計は4年連続の増加となった。その伸び率は20%弱から30%弱で推移していたが、今第1四半期は“外環効果”で46.4%増と大きく伸びた。土木が倍以上に増加しており、ある準大手ゼネコンからは「土木の営業マンは下期の仕事がなくなる」との声も出ている。数社が通期の受注予想を上方修正したが、各社いずれも採算重視の姿勢を徹底しており、大半は前期を下回る予想を据え置いた。
A ゼネコン以外の業績は?

【建築】風が通り生態系を擁する最新鋭オフィス「品川シーズンテラス」

かつて東海道の第一宿場として栄え、人や物、情報が行き交う要衝として発展してきた品川の地に、最新鋭の環境配慮型オフィスビルの建設が進む。NTT都市開発などが、JR品川駅近くで建設する「品川シーズンテラス」だ。広大な緑地や水辺の景観が調和する新しい環境共生プロジェクトとなる。2015年2月には、光、風、水、緑と人の営みがリンクする持続可能なまちづくりを体現する新たなモデルが誕生する。

【家族見学会】現場のパパはカッコイイ! 熱海建設が夏休み企画

「お父さんの仕事を見学してみよう」--。熱海建設(仙台市、千葉嘉春社長)は、同社が施工を担当している仙台湾南部海岸の堤防復旧工事の現場で、社員の家族による見学会を開いた=写真。夏休みを利用して社員の子どもたちに父親が働く姿を見せようと企画したもので、東北地方整備局仙台河川国道事務所の協力を得て実施した。

【災害派遣】救命救助を最優先に 広島市土砂災害にTEC-FORCEを広域派遣

国土交通省は21日、非常災害対策本部会議(本部長・本田勝事務次官)を開き、広島市内で発生した土砂災害への対応を協議した。これまでに39人の死亡が確認されているほか、21日午前10時現在で7人が行方不明という状況に、太田昭宏国交相は「とにかく救命救助に全力を挙げる体制をとる。各省と連携をとりながら、国交省として救命救助を最優先に一丸となって取り組む」と述べた=写真。

2014/08/21

【ビッグプロジェクト】横浜市庁舎建て替えにDB導入! 山下PMCが挑む次世代産業モデル

新たな建築生産システムのメルクマールとなるプロジェクトが横浜市で動き始めた。約14万6800㎡の横浜市庁舎の建て替え事業に山下ピー・エム・コンサルタンツ(山下PMC、川原秀仁社長=写真左)が発注者支援の役割を担い、事業のスケジュールやコスト管理といった基本構想から関与する。技術者不足を背景に公共建築におけるコンストラクション・マネジメント(CM)や発注者支援のニーズが高まる中で「国立競技場に次ぐビッグプロジェクト」(川原社長)と位置付ける今回のプロジェクトにおけるプロジェクト・マネジメント(PM)会社の役割とは何か、今後の方向性を聞いた。

【建築】中央区のシンボル明正小が87年前の意匠で改築! 100年後まで残す

東京都内中心部に残された歴史的建築物の1つ、中央区立明正小学校の改築工事が完了し、9月から「明正小学校等複合施設(明正小学校・明正幼稚園・新川児童館)」として供用を開始する。同校は関東大震災後の1927(昭和2)年に完成した復興小学校で、不燃化のためにRC造を採用するとともに曲線・曲面を多用し、表現主義的な独特のデザインで80年以上にわたり地元住民に愛されてきた。

【ポラス学生建築コン】最優秀に杉山さんと藤井さんの『じじばばシェアハウス』

ポラスグループは8月5日に埼玉県越谷市のポラス本社ビルウッドスクエアで創業45周年を記念したコンペ「第1回POLUS-ポラス-学生・建築デザインコンペティション」を開催した。「自立型の共生」をテーマに全国の大学から応募のあった458作品から選ばれた5大学が発表し、最優秀賞に東京藝大大学院の杉山由香さん(写真左)と藤井健太さん(写真右)による『じじばばシェアハウス』、優秀賞に芝浦工大の吉沢芙美香さんと青柳野衣さんによる『屋根裏の知恵』がそれぞれ受賞した。

2014/08/20

【新潟三方良し】絆・信頼…受発注者一体の独自スタイルで事例発表会

三方良しの公共事業推進研究会新潟支部(小野貴史支部長)の総会が18日、新潟市の新潟県建設会館で開かれ、取り組み事例の発表やパネルディスカッションが行われた。事例発表では各社それぞれに工夫した個性的な取り組みが紹介され、受発注者が一体となって情報共有などに取り組んでいるのが特徴の“新潟三方良しスタイル”は取り組み開始から2年で、さらに進化を遂げていることが明らかになり、ユーモアを交えながら自在で楽しげな各社のプレゼンテーションもあってか、会場には驚きや感嘆の声が上がっていた。

【やじろべえ出現!】大林組が相模原ICランプ橋上部工事をHPに公開!!

大林組は、同社ホームページ(HP)のプロジェクト最前線に「山あいにやじろべえ出現!空中で橋を架ける」と題して、相模原市で進めているさがみ縦貫相模原IC(インターチェンジ)ランプ橋上部工事を掲載した。“やじろべえ工法”と呼ばれる張り出し架設工法で4つの曲線橋を同時に構築する工事の状況を現場の声を交えながら紹介している。

【ダム写真集】新ジャンル確立か!? ダム協、愛好家がぞくぞく発刊!!

日本ダム協会がホームページ写真コンテストの応募を始めたのが2003年。以来毎年回を積み重ね、昨年で第11回となった。この間の応募作品は2779点、うち入賞は150点を数える。この入賞作品150点をすべて掲載した『美しい日本のダム』が発刊された。コンテストで審査委員長を務めてきた土木写真家・西山芳一氏は「応募作品が年を経るごとにそのクオリティーを上げている」とし、「“ダム写真”といったジャンルを確立できそうな勢いだ」と講評を寄せている。

2014/08/19

【子どもの村東北】市民・企業・地域が支える「家」に建築家が奮闘

震災によって親を失った遺児や孤児は、岩手、宮城、福島3県で241人にのぼる。その多くは親族に引き取られたが、育ての親の高齢化が進むなど課題も多い。こうした中、里親制度を活用して家庭的養育の場を提供しようという「子どもの村東北」の建設が、2014年内の開村を目指して仙台市郊外で進められている。育親(里親)を専門家チームや市民・企業・地域が支える、新しいかたちでの社会的養護の取り組みを、日本建築家協会(JIA)東北支部の復興支援委員会(松本純一郎委員長)が施設づくりの面から全面的にバックアップしている。写真は建設中のセンターハウス。

【女性技術者】ものづくりの喜びも、育児との両立も 働き方を考える官民意見交換会

官民の女性建設技術者による意見交換会が12日、金沢市のKKRホテル金沢で開かれた。参加者からは育児と仕事の両立の難しさや相談する相手(女性技術者)がいないことなどが課題として挙げられた。特に民間技術者からは残業や休日出勤で「自分の時間がとれない」「きつい」「これから結婚しても続けられるか不安だ」と訴える声が相次いだ。一方で、多くの参加者がものづくりの喜びを実感できる建設業の魅力を率直に語った。

【TEC-FORCE】近畿地整、福知山市の集中豪雨被災地に16名派遣

16日から17日にかけて発生した集中豪雨による災害を受け、近畿地方整備局は18日、TEC-FORCE(テックフォース、緊急災害対策派遣隊)3班計16人を京都府福知山市に派遣した。
 同市からの要請によるもので、先遣隊として22日まで河川や道路の被災状況を調査する。同日午前9時30分に清水丞自副局長などが参加し、出発式を開いた。

2014/08/18

【木材利用促進】全国では82%が方針策定! 一方で首都圏は低迷

公共建築物等木材利用促進法の施行から4年近くが経過した。全国的に公共建築物の木質化が進められ、木材利用の促進に向けた方針などを策定した市町村(計1742市町村)は7月末現在で82%になった。しかし関東甲信8県の平均策定率は約69%。特に埼玉、神奈川、千葉は30%台にとどまっている。さらなる利用促進を目指して国は、建築基準法の改正や各種制度の見直しに動き出しており、今後は大型施設などへの広がりが見込まれる。関東甲信地区の現状を追った。写真は関東最大級の木造校舎である守谷小学校。

【夏休み特集】来年のご参考に…小学生が参加した建築・建設・土木のイベント記事ご紹介!【7】

■小中学生に技研公開/最新技術楽しみ学ぶ/戸田建設

 戸田建設は、地域貢献活動の一環として、茨城県つくば市にある同社技術研究所の施 設を地域の小中学生に公開した。午前・午後の2回の公開で、保護者を含む103人が7つの施設・技術を見学した。参加者は、音に音を重ね合わせて工事用重 機の騒音を消す技術や、地震による液状化で建物模型が沈む現象の説明を興味深く聞き、最新技術を楽しみながら学んだ=写真。

【キャンペーン】エレ協が鉄道事業者らとタッグ!! エスカレーターの安全利用を周知

日本エレベーター協会(竹内要司会長)は、全国の鉄道事業者やディベロッパー、業界団体など44者と共同で、エスカレーターの安全利用を呼び掛けるキャンペーンを展開している。利用方法によっては危険性のある設備であることを周知するとともに、昇降機の役割を知ってもらうのが狙い。各駅にポスター=写真=を掲示しているほか、全国の駅でポケットティッシュを配布し啓発に取り組む予定だ。管理者である鉄道事業者側とこうした取り組みをするのは珍しく、保守や維持管理を含めて昇降機の意義を伝える場としていく。

2014/08/17

【夏休み】イベント続々!! まず知って! 建設業はおもしろい!

夏休みも中盤にさしかかる中、国土交通省や建設業団体、建設会社による子ども向けのイベントが全国各地で開かれている。現場見学や講座など「夏休みの課題」に使えるようなイベントとして、恒例行事になっているものも多く、担い手確保が建設業の最大の課題となっている中で、建設業への理解を深める活動として広がりと継続性が期待されている。

【本】こども目線で地球温暖化防止 『やりくりーぜちゃんと地球のまちづくり』

登場人物は、環境について常に考えている中学1年生のやりくりーぜちゃんとクラスメートのけずるくん。二人は地球温暖化を防ぐにはどうすればいいか、CO2の発生の仕組みから効率的にエネルギーを使う工夫、昔ながらの知恵「気化熱利用」などについて話し合いながら理解を深めていく。そして、身近にある川の水や太陽光などを建物に利用することによって、温暖化防止につながることも教えてくれる。

2014/08/16

【夏休み特集】来年のご参考に…小学生が参加した建築・建設・土木のイベント記事ご紹介!【6】

 

■陸前高田市の親子20組招き施設見学/首都高速

 首都高速道路会社は、岩手県陸前高田市の小学生とその保護者を東京に招いて2日間にわたり「首都高子ども支援プロジェクト」を実施した。初日は東京都千代田区の同社西東京管理局で交通管制システムを見学したほか、大橋連結路シールドトンネル工事現場や目黒天空庭園を訪問。2日目は東京タワーやエプソン品川アクアスタジアムなどを見学した。首都高速道路協会が共催した。

【夏休み特集】来年のご参考に…小学生が参加した建築・建設・土木のイベント記事ご紹介!【5】


■水質実験楽しむ/埼玉県下水道公社が夏休み親子教室

 埼玉県下水道公社による恒例の「夏休み親子下水道教室」が、楽しみながら下水処理のプロセス、水質実験を体験的に学習できる場として、ことしも好評を博した。

2014/08/15

【夏休み特集】来年のご参考に…小学生が参加した建築・建設・土木のイベント記事ご紹介!【4】


■空調設備の仕組みクイズ形式で学ぶ/東空衛が小学生対象体験教室

 夏休みを利用して子どもたちに業界の活動や技術に関心を持ってもらおうと、東京空調衛生工業会(是常博会長)が小学生を対象にした「空気と水の体験教室」を開いた。ダイキン工業が東京都新宿区に設置している展示施設「フーハ東京」を会場に、小学校低学年を中心とした親子の総勢約50人が参加。空調設備の仕組みをクイズ形式で学んだり、エアコンを分解して内部の状況を確認し、子どもたちは興味津々な表情で作業に当たっていた。

【夏休み特集】来年のご参考に…小学生が参加した建築・建設・土木のイベント記事ご紹介!【3】

■高校生17人が夏休みセミナー/三田技能研修Cで大建協

 大阪建設業協会は8月4日、兵庫県三田市の三田技能建設研修センター実習場で高校生を対象とする夏休み体験セミナーを開いた。大阪府下の府立布施工科高校、大阪市立工芸高校、堺市立堺高校から生徒17人と教諭5人が参加し、大型の建設機械の運転と型枠、鉄筋作業を体験した=写真。