大和ハウス工業は14日、東京大学に寄贈したダイワユビキタス学術研究館=写真=の内覧会を開いた。今後、ユビキタスコンピューティング研究の拠点として活用する。施工は大和ハウス工業、設計は東大の隈研吾教授、総合監修は同じく大学院情報学環の坂村健教授が務めた。
大和ハウス工業の樋口武男代表取締役会長は「世界に羽ばたく技術をつくるために使われてほしい」とした上で、施設について「自然との調和がうまくいった建築であり、ここで新しい発想の若者が育つことを期待している」と語った。隈氏は「コンピューターと建築をどう結合させるかを考え、いまのデザインになった。コンピューターが可能にした有機的なデザインが、高い技術力によって実現した建築」と振り返った。
施設の構内通路側には、角度や配置が異なる多数の杉板を貼り合わせたウロコ状のファサードを形成したほか、隣接した庭園側には透過性のある特殊な土壁を設置。庭園と建築の融合を図った。施設機能としては研究室を設けたほか、プロジェクション・マッピングなどにより実物大の展示を可能にする空間アーカイブ設備や125席の「ダイワハウス石橋信夫記念ホール」を設置している。
また「施設全体をツールとして利用し、ユビキタスコンピューティングを研究する」(坂村教授)ため、内部には人感センサー、温度・湿度センサーなど各種センサー類を配し、情報をネットワーク化した。人の動きや時間に合わせて機能する自動制御プログラムの作成やスマートフォンやタブレットを使った遠隔操作の導入など、研究成果を生かした施設機能の拡張を即座に実施できる環境を整えた。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
大和ハウス工業の樋口武男代表取締役会長は「世界に羽ばたく技術をつくるために使われてほしい」とした上で、施設について「自然との調和がうまくいった建築であり、ここで新しい発想の若者が育つことを期待している」と語った。隈氏は「コンピューターと建築をどう結合させるかを考え、いまのデザインになった。コンピューターが可能にした有機的なデザインが、高い技術力によって実現した建築」と振り返った。
テープカットをする(左から)坂村教授、樋口会長、須藤修東大大学院情報学環長、隈氏 |
また「施設全体をツールとして利用し、ユビキタスコンピューティングを研究する」(坂村教授)ため、内部には人感センサー、温度・湿度センサーなど各種センサー類を配し、情報をネットワーク化した。人の動きや時間に合わせて機能する自動制御プログラムの作成やスマートフォンやタブレットを使った遠隔操作の導入など、研究成果を生かした施設機能の拡張を即座に実施できる環境を整えた。
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