2014/09/16

【電子銘板】施工に携わった人々の名をエンドロールに 小野全中建副会長が提案

「若者に誇りを持たせるために、電子銘板を提案したい」。
 全国中小建設業協会の小野徹副会長は、10日開いた中央建設業審議会で、担い手確保・育成への取り組みとして、完成した公共土木・建築物の紹介をネット上で公開する時に、施工に携わった技術者や技能労働者の名前を「電子銘板」として提示することを提案した(写真はダム湖百選を示す有峰ダムの銘板)。
これまでも、代表的構造物で発注者や施工企業名などを石版・金属銘板にする例はあったが、小野副会長は、「金属銘板は費用もかかる。映画でも制作に携わった人間をエンドロールで流している。ネット銘板なら費用もかからず、誇りを持たせることもできる」と強調した。 これまで土木を中心に、設計や施工の技術者は、構造物が完成しても名前が出ないことを、漫画・テレビ番組にもなった「月光仮面」になぞらえていた。ただ大手ゼネコンの一部現場では、職人の名前と作業風景などを、現場事務所が完成までの経緯をまとめたDVDに収めるケースもある。

全国中小建設業協会の小野徹副会長
今回の小野副会長の提案は、公共工事でも施工に携わる多くの月光仮面の正体を、電子銘板として明らかにしようというものだ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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