宮城県建設業青年会(栗村英樹会長)は16日、仙台市太白区の民有地で中学生を対象とした舗装工事の現場実習を行った。職場体験授業で建設業を希望した仙台市立第一中学校2年の男子生徒2人が、現場監督と作業員の仕事を経験した。
15日から18日までの4日間にわたって行われた職場体験には、白鳥智志さんと遠澤歩武さんが参加。
太白区羽黒台にある柴田建設工業(柴田充社長)の資材置き場で2人は、現場監督と作業員の役割を交互に入れ替わりながら、舗装版破砕や不陸整正などを行った後、表層のアスファルト合材敷均し、振動ローラーを使った転圧まで、舗装工事の一連の作業を実体験した。
白鳥さんは「遠くからみると簡単そうだったが、自分でやってみると重くて操作も難しい。将来は建設業のように身近で役に立つ仕事に就きたい」とし、遠澤さんも「祖父が建設業に携わっていたので興味があった。現場を管理する仕事があるとは知らなかった」と話した。
昨年も現場実習を受け入れ、指導に当たった柴田社長は「当社も若い作業員が減っている。職場体験に来た子どもたちの1人でも建設業を目指してくれればうれしい」と語った。
また、栗村会長は「建設業には作業する人と、管理する人がいることが分かってもらえたと思う。見るだけでなく、現場を経験することで仕事の大変さを伝えたい。この経験が将来、建設業を志すきっかけになれば良い」と述べた。
中学生2人はこのほか、小学校改修工事や橋梁工事などの現場も見学した。
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