日建設計の山梨グループの活動、実績を紹介する展覧会が、東京都港区のオリエアート・ギャラリーで始まった=写真。模型や写真展示のほか、展示にかかわる作業をログとして記録するなど、展示会そのものに設計活動を反映させている。20日に開いたオープニングレクチャーで山梨知彦氏は「展示は、来場者が設計室の一員と感じるようにつくった」と、ポイントを説明した。
組織設計事務所に所属する建築家の展覧会は珍しい。コーディネーターを務める建築ジャーナリストの淵上正幸氏は「建築家としての実力を考えると、組織事務所に所属していようが、アトリエ派であろうが関係ない」と、第3回ヤング・アーキテクツ・プラザとして、山梨氏を選んだ理由を述べた。
山梨氏は、ホキ美術館や木材会館、ソニーシティ大崎などの代表的プロジェクトに、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やアルゴリズミックデザイン、NC加工などコンピューターを使った技術を取り込んでいる。「大量生産というもっとも効率性が高いといわれていたものが、コンピューターの普及によって揺らぎ始めている。良い建築をつくるためには、一品生産の良さを取り戻すことが必要」として、IT(情報技術)を使った技術革新、新しい社会の創出に意欲をみせる。会期は9月7日まで。日刊建設通信新聞社も後援している。
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