熊本県は、「くまもとアートポリス(KAP)建築展2012」の概要を明らかにした。9月8日の東京シンポジウムを皮切りに、25周年記念国際シンポジウム、展覧会、バスツアーなど多彩なイベントを企画している。
KAPは、後世に残すべき優れた建物を造ることで、質の高い生活環境の創造と地域文化の向上を図り、世界に“熊本"を発信することを目的に1988年からスタートした。25年で参加プロジェクトは87件に達した。磯崎新氏、高橋青光一氏に続き、現在は伊東豊雄氏が3代目コミッショナーに就き、桂英昭、末廣香織、曽我部昌史の3氏をアドバイザーに迎え、事業を進めている。
建築展は4年ごとに実施している。12年は、まず9月8日に東京都港区の伊東建築塾神谷町スタジオで『東京シンポジウム』を開く。全国に建築展の開催を周知することを目的に、伊東氏を始め、アドバイザーとプロジェクトを手がけた山本理顕、西沢立衛の両氏が参加し、25年を振り返るとともにKAPの未来を語る。
9月15日には、熊本県庁でシンポジウム『アートポリスの学校建築~みんなで創り、育む学校』を開く。長澤悟東洋大教授の基調講演「教育の変革を担う新しい学校を目指して」を受け、学校プロジェクトに携わった建築家の赤松佳珠子、坂本一成、小泉雅生、高橋晶子、野沢正光、内田文雄の各氏がディスカッションする。現地プロジェクトの見学会も予定している。
また、11月23日には、熊本市のくまもと森都心プラザで25周年記念国際シンポジウム「熊本から、みんなで考える~郷土、文化的資産、世界」を行う。蒲島郁夫知事、熊本県出身の脚本家・小山薫堂氏と伊東氏による鼎談(ていだん)「クマモトからの可能性」などが予定されている。
このほか、10月6日から8日まで熊本城内の桜の馬場城採苑で25周年記念展覧会、11月23日から12月24日まで熊本市現代美術館でくまもとアートポリス展覧会を開催。見学バスツアーは、県南(10月21日)、県央(11月4日)、県北(11月11日)の各コースで行う。
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