2012/08/10

東京芸術劇場 9月1日にリニューアルオープン

一新されたアトリウム
約1年半にわたる改修を終え、東京都の東京芸術劇場が9月1日にリニューアルオープンする。劣化した建物、設備の大規模改修にあわせてホールの音響改善やバリアフリー対応を施し、アトリウムのイメージを一新した。改修設計・監理は松田平田設計(総括)、香山壽夫建築研究所(意匠・劇場協力)などで構成するチームが手掛けた。創造発信型の舞台芸術拠点として、新たな文化を生み出す。
 同施設は、建築家の芦原義信の設計で1990年に完成。以来20年間にわたってクラシックコンサート、演劇、ミュージカルなどの舞台芸術を発信してきた。
 今回の改修の中で、特にアトリウムは、改修前に1-5階をつないでいたエスカレーターを外周に配置することで、大空間がより際立つようにした。また、建物の外部と内部を建具で区切り、アトリウムが内部空間であることを強調した。
 さらに、既存の大理石を基調に新しい仕上げとして土や木、鉄を融合することで、空間イメージを大きく変えた。松田平田設計の山本雅人総合設計室第二建築設計部主任は「アトリウムのあり方を見直し、ゆっくりと滞在したくなる空間とした」とイメージ一新のポイントを説明する。
 同時に、4つあるホールは音響を改善するとともに、使いやすさを向上させた。
 建築施工は奥村組・近藤組JVが担当。改修後の延べ床面積は5万1394㎡。所在地は東京都豊島区西池袋1-8-1。

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