2012/08/24

JVでの応募が可能に!参加要件の厳しさに質問殺到 新国立競技場国際コンペ

現在の国立競技場
日本スポーツ振興センターは、7月に告知した新国立競技場基本構想国際デザイン競技の募集要項に関する質問に対する回答書を公表した。応募資格に国際的な建築賞の受賞経験か収容定員1万5000人以上のスタジアムの設計実績のいずれかを設定していることもあり、「(コンペ実施の)メッセージに広く世界にアイデアを募りたいとの記載があるが、(ハードルが高く)、一部の者しか応募できない」として、参加要件の再考を求める質問もあった。
 この質問に対し同センターは、デザイン提案条件の難易度、応募作品の提出期間・審査期間、最優秀者に設計・施工段階で委託するデザイン監修などの事情を踏まえ、審査委員会などが応募要件として「必要と考えた」と回答。要件緩和を考えていないこともあり、今後の審査過程を広く公表するなど、「完成までのプロセスをオープンな形で進めていきたい」として理解を求めている。
 他の設計事務所とのJVでの応募については、「連名あるいは他の団体とJVを組成して応募することは可能」とした。このほか、スタジアムの設計実績に関して、「1つの建物内に複数のアリーナがある場合、収容定員は合計で1万5000人以上あればいいのか」との質問もあり、これには「1つの建築物として判断されれば認める。ただし、合計できるものは競技を観覧するためのものに限る」とした。
 当初、同センターは9月3日に質問に対する回答を公表する予定だったが、応募条件に関する問い合わせが数多く寄せられたため、予定を前倒しして回答した。コンペの応募登録期限は同10日で、同25日まで作品を受け付ける。その後、2段階審査を経て、11月中旬をめどに最優秀作品を選考するとしている。
 新競技場は2019年日本で開催されるラグビーワールドカップのメーンスタジアムとなるほか、東京都が招致を目指す20年夏季五輪のメーン会場としての使用を想定している。規模は延べ約29万㎡。総工事費は約1300億円を見込んでいる。
 13年度に基本設計、14年度に実施設計を行い、既存建物の解体を経て15年10月の新築着工、19年3月の完成を目指している。

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