2012/08/08

妹島和世設計JVと契約 鶴岡市の文化会館改築設計

イメージパース
山形県鶴岡市は、市文化会館改築設計業務を妹島和世建築設計事務所・新穂建築設計事務所・石川設計事務所JVと1億1800万円(税別)で契約した。履行期限は2013年9月30日。14年2月の着工、16年夏の開館を目指す。

 今回の業務では、市が公募型プロポーザルで特定した代表企業が、市内枠候補者と設計JVを編成して業務に当たることを条件に設定。妹島事務所は市内企業5者すべてと面談し、新穂建築設計事務所と石川設計事務所の2者を選定した。
 選定理由について妹島事務所は、新穂建築設計事務所を「市内における大規模施設の設計・監理実績と、周辺地域を含む幅広い視野でアドバイスできる事務所」と評価。石川設計事務所は、「比較的若い事務所で、設計やワークショップに積極的に取り組むことが可能であり、地域の気候特性や歴史に深い知識がある」としている。
 妹島事務所は、庄内地方に多く見られる鞘堂形式を発展させ、メーンホールの四周をエントランスや創造部門、楽屋、管理部門などを内包した回廊空間で囲む平面計画を提案した。外観は、中央が高く周辺に向かって低くなるよう反りの入った片流れの小屋根が全体を覆うシンボリックな外観を提示。ホールと屋根はRC造の一体構造とし安全性を高める一方、周囲は軽いS造とすることで、建物に入り込みやすい施設計画とする。
 施設は同市馬場町11-1の現地で改築する。規模は延べ7000-7500㎡程度を想定。ホール席数は1200席程度とし、プロセニアム形式の舞台を設ける。概算工事費は約40億円と試算している。

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