金沢・敦賀間の起工式 |
◇北陸新幹線金沢・敦賀間
北陸新幹線金沢・敦賀間建設工事起工式が19日、石川(JR小松駅東口)、福井(同福井駅東口)の2会場で開かれた。鉄道建設・運輸施設整備支援機構と西日本旅客鉄道(JR西日本)、石川、福井各県との共催によるもので、参加者は待望の着工を祝うとともに、無事故・無災害での1日も早い完成を祈願した。
両会場の式典では、石川裕己同機構理事長があいさつした後、奥田建国土交通副大臣が来賓として祝辞を寄せた。深沢成年同機構大阪支社長の起工宣言に続いて、奥田副大臣、真鍋精志JR西日本社長、石川理事長、それに石川会場では谷本正憲石川県知事、福井会場では西川一誠福井県知事、田中敏幸福井県議会議長が加わって鎌(かま)入れした。
鍬(くわ)入れと鋤(すき)入れは国会議員や国土交通省の地方整備局長、運輸局長、自治体の首長、北陸、関西経済連合会の代表者らが行った。
整備新幹線の新規着工3区間の一つである北陸新幹線金沢・敦賀間は工事長さ114・4㌔。高架橋が半分を占め、トンネルや橋梁も整備する。新駅は金沢、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、南越(仮称)、敦賀の7駅。また、敦賀車両基地を建設する。
総事業費は8968億円と試算している。
◇九州新幹線西九州ルート諫早~長崎間
西九州ルートの諫早~長崎の起工式 |
起工式には、羽田雄一郎国土交通相、工事を担当する鉄道建設・運輸施設整備支援機構の石川裕己理事長、沿線の長崎、佐賀両県知事を始め、関係する自治体、経済団体などから約300人が出席した。
冒頭、あいさつした石川理事長は「安全と環境保全に万全を期し、これまでに培ってきた技術と経験を生かし高品質の工事を進めたい」と無事故・無災害の工事を誓った。中村法道長崎県知事は、「交流人口の飛躍的な拡大が期待される。人を呼び込み発展した長崎が、再び文化交流発信の拠点になる」と述べ、新幹線を取り込んだ新たなまちづくりの可能性を期待した。
羽田国交相は「既に全線開業した鹿児島ルートは開業効果が発揮されている。西九州ルートでも新幹線を生かしたまちづくり、経済発展を期待している」とあいさつした。
この後、鉄道運輸機構の儀満和紀九州新幹線建設局長が起工宣言し、中村知事らが神事を行い、安全を祈願した。
西九州ルートは、新鳥栖~武雄温泉(51㌔)が在来線を利用し、武雄温泉~長崎(66㌔)が新幹線の軌道を走るため、相互乗り入れできるフリーゲージトレインを国内で初めて導入する。今回、起工した諫早~長崎は、久山トンネル(5㌔)、新長崎トンネル(7・5㌔)などで構成している。
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