2013/01/26

【モノニュース】コンクリ躯体の打音検査 第一波で状況把握

シスミック(東京都墨田区)は、打音の第一波をとらえ、コンクリート内部の状況を把握する建造物用打音検査装置「CHES-PEA(チェスピー)」を改良した。従来に比べ打撃性能を約2割向上させたほか、1.9キロの小型軽量で携帯性に配慮した。電池駆動を実現したことで、検査現場での作業効率性も高まった。
 打音検査では周波数をもとに状況を把握する手法が一般的だが、同社は打音の第一波をもとに検査できる手法を確立した。それにより装置自体の価格を2分の1程度に抑えることができた。コンクリート厚30mm以内であれば的確に状況を把握できるという。
 特別な技術がなくても、この装置を使えば建造物の打音検査が行える。取得データは3桁の数値として表示、記録されるため、打音検査の数値化も容易という。記録数値を比較すれば、経年変化の調査にも活用できる。2010年4月の発売以来、これまでに計7台が売れたという。
 価格は57万円。西尾レントオールでレンタルもできる。商品の問い合わせはシスミック・電話03-3624-2503。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年1月23日12面

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