2013/01/23

【復興】宮城県で気仙沼と大島を結ぶ橋が着工

大島架橋事業の模型
宮城県は23日、気仙沼市と離島・大島を結ぶ大島架橋事業の着工式を開く。18年度の完成を目指す。総事業費は約197億円を見込んでいる。気仙沼湾にある大島は、本土との交通機関が船舶に限られており、住民の利便性や安全・安心の確保、観光振興のため長年にわたり架橋整備が求められてきた。

 こうした中、11年3月に発生した東日本大震災では島民が長期間孤立。架橋の必要性が再認識され、県は一部のルートを見直した上で、11年度に新規事業として採択した。復興のシンボルとして12年1月に事業着手式を行い、用地買収などを進めてきた。
 取付道路を含む総延長は約6350m。このうち、本体の大島架橋(長さ約360m)は中路アーチ形式で、支間長は東日本最大の300mとなる見込みだ。本体工事は13年度に発注する予定。
 このほか、橋梁2カ所とトンネル5カ所、現道改良などを行う予定だ。
 今回着工する工事の概要は、二ノ浜1号トンネル(長さ181m)と二ノ浜道路改良工事(同400m)。ともに一般競争入札を実施しており、近く施工者を決める予定だ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年1月23日6面

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