2013/12/24

【安藤忠雄】仏勲章コマンドゥールを受賞

クリスチャン・マセ駐日大使(右)と安藤忠雄氏
長年にわたって世界的建築家として活躍している安藤忠雄氏がフランスを代表する芸術文化勲章の最高位コマンドゥールを受章した。
 19日に東京都港区のフランス大使公邸で開かれた叙勲式で安藤氏は「20代のころ、コルビュジエに会おうとパリへ向かった。結局会うことはできなかったが、その時にコルビュジエの作品を見て、建築家になりたいと思った」と同国との関係を振り返った。その上で「建築を通じて世界と交流したいと今までやってきた。建築は文化の一端を担うものであり、政治的に難しい問題があっても文化の交流は続けることができる」と語り、設計を担当した中国・上海で進む劇場「Poly Theater」建設プロジェクトを紹介。「これからも日本・フランス・ヨーロッパ・アジアの平和を守るために、文化で交流していきたい」と力を込めた。

 安藤建築の大ファンというクリスチャン・マセフランス駐日大使は「(安藤氏は)コンクリートの最も美しい活用に成功しただけでなく、誰にもできない方法で建築と自然の対話を実現している。日本国内だけでなく世界的な建築家であり、受章は当然のこと」と語った。
 コマンドゥールは芸術文化における積極的な活動に対し送られるもので、日本人では歌舞伎役者の市川団十郎氏、映画監督の北野武氏、現代芸術家の草間彌生氏らが受章している。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)


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