クリスチャン・マセ駐日大使(右)と安藤忠雄氏 |
19日に東京都港区のフランス大使公邸で開かれた叙勲式で安藤氏は「20代のころ、コルビュジエに会おうとパリへ向かった。結局会うことはできなかったが、その時にコルビュジエの作品を見て、建築家になりたいと思った」と同国との関係を振り返った。その上で「建築を通じて世界と交流したいと今までやってきた。建築は文化の一端を担うものであり、政治的に難しい問題があっても文化の交流は続けることができる」と語り、設計を担当した中国・上海で進む劇場「Poly Theater」建設プロジェクトを紹介。「これからも日本・フランス・ヨーロッパ・アジアの平和を守るために、文化で交流していきたい」と力を込めた。
安藤建築の大ファンというクリスチャン・マセフランス駐日大使は「(安藤氏は)コンクリートの最も美しい活用に成功しただけでなく、誰にもできない方法で建築と自然の対話を実現している。日本国内だけでなく世界的な建築家であり、受章は当然のこと」と語った。
コマンドゥールは芸術文化における積極的な活動に対し送られるもので、日本人では歌舞伎役者の市川団十郎氏、映画監督の北野武氏、現代芸術家の草間彌生氏らが受章している。
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