2013/12/13

【硝子】宙に浮く階段! 旭硝子がサスペンション構造で実現

旭硝子の機能体感スペース「AGC studio」(東京都中央区)に、世界初となるサスペンション構造のガラスらせん階段が完成した。つり下げたガラス階板を独立して固定することで“宙に浮く階段"の実現となった。

 意匠設計をデザインヌーブ(東京都世田谷区)の太田浩史氏、構造設計を佐藤淳構造設計事務所(東京都港区)の佐藤淳氏が担当した。ガラス階段の多くは階段側面のガラス板で支える構造が中心だが、両氏は緻密な構造計算と実物大モデルの実験を経て、階板の独立固定に成功した。
 曲面状の階段手すりには、同社の化学強化特殊ガラス「レオフレックス」を建材用途として初採用。薄いガラスであるため、あらかじめ曲げ加工せず、平らなガラス板を2枚合わせた上で曲げながら設置する方法を採用した。同社は、ここで得たノウハウを新たなガラスの使い方として営業提案する。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)


Related Posts:

  • 【中部建築賞】一般部門入賞「MIZKAN MUSEUM」「大名古屋ビルヂング」など6点を選定  東海・北陸地区の建築関係団体で構成する中部建築賞協議会(藤井良直会長)は、第48回中部建築賞の受賞作品を発表した。建築家の栗生明氏が委員長を務める審査委員会が書類・現地審査を実施した。一般部門は応募52点の中から、MIZKAN MUSEUM=写真=など入賞6点と入選6点を選んだ。14日に名古屋市中村区の名鉄ニューグランドホテルで表彰式を開く。  一般部門の表彰作品の概要は次のとおり((1)規模(2)建築主(3)設計者(4)施工者)。 〈… Read More
  • 【AACA賞】『G・Itoya』(中藤氏、面高氏・大成建設)が受賞 凛とした清々しい佇まい評価  日本建築美術工芸協会(aaca、岡本賢会長)は14日、東京都港区の建築会館ホールで設立記念会と第26回AACA賞・芦原義信賞の表彰式を開いた。今回は44点の応募があり、AACA賞には中藤泰昭氏、面高宏樹氏(ともに大成建設)の『G・Itoya(銀座・伊東屋)』(東京都中央区)=写真(撮影:新建築社写真部)、芦原義信賞(新人賞)は平瀬有人氏(佐賀大学大学院准教授・yHa architects)と平瀬祐子氏(yHa architects)の『… Read More
  • 【東建高校生コンペ】会長賞は「Precious Moments-in nature-」(蔵前工高3年)! “夢とアイデア”評価  東京建設業協会(飯塚恒生会長)は、東京都都市整備局との共催により新宿駅西口広場イベントコーナーで6日まで開いている「東京都建設系高校生作品コンペティション2016」の東京建設業協会会長賞に、模型部門で最優秀賞を受賞した都立蔵前工業高校3年(天野拓海さんら)の「Precious Moments-in nature-」を選定した。写真は会長賞の作品を見学する飯塚恒生会長(右)  5日に会場を訪れた飯塚会長は、「すばらしい作品が多く、制作意欲… Read More
  • 【尾道市】石上純也事務所を特定! 「街の風景と連続する展望台」千光寺公園頂上エリア改修設計  広島県尾道市は、千光寺公園頂上リニューアル基本・実施設計業務の公募型プロポーザル方式による審査結果を公表した。最優秀者に石上純也建築設計事務所を特定した。「尾道の風景から連続したランドスケープとしての展望台」をコンセプトに4つのテーマを提案している。今後、正式契約する。委託料の上限は3212万2000円(税込み)。履行期間は2017年8月31日まで。優秀者(次点)には小泉アトリエ・ランズ設計共同体が選ばれた。  最優秀案で提示した4つの… Read More
  • 【JIA宮城】防潮堤、CLT、仙台城も! 建築家と市民つなぐ「アーキテクツウィーク16 」  日本建築家協会東北支部宮城地域会(JIA宮城、安達揚一地域会長)主催のアーキテクツウィーク2016が7日から9日までの3日間、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで開かれた。建築関係団体や教育機関、企業などと共同し、東日本大震災からの復興やまちづくりなどについて、建築家の観点から市民とともに考え、建築を身近に感じる多彩なイベントが繰り広げられた。写真は建築学生テクニカルセミナーの様子  7日にイベントのスタートを切った賃貸マンションリノ… Read More

0 コメント :

コメントを投稿