2013/12/24

【建築甲子園】士会が神奈川工高を表彰 県大会で優勝・準優勝

表彰されたみなさん
神奈川県建築士会は19日、日本建築士会連合会と都道府県建築士会が主催する第4回高校生の「建築甲子園」で神奈川県大会の優勝と準優勝に輝いた県立神奈川工業高等学校の生徒計7人に表彰状と記念品を贈呈した=写真。制作を担当した國島かほり教諭は印刷などの課題を挙げつつ「アイデアは素晴らしく、学生らしい作品になったと自負している」と生徒を誇り、全国大会入賞に期待を寄せた。

 同神奈川大会では、同校建設科3年生の竹内滉介君、遠藤雅治君、三國裕也君が作成した「足湯から国際交流が広がる家」が優勝、同じく3年生の小林璃麻さん、秋野七海さんの制作した「くおたま」が準優勝に選ばれた。
 建築甲子園は今回、「地域の暮らし」をテーマに設定。全国の工業高校、高校の生徒による作品を審査する。全国大会は今月下旬に結果を発表し2014年1月の表彰式を予定している。
 神奈川県大会で優勝した「足湯から国際交流が広がる家」は、周辺に学校が多く、東海道五十三次の神奈川宿という地域の特性を生かし、留学生向けの家を提案。足湯によって海外の人と地域の人が交流し、外国の人が日本の文化を学び、地域(宿場)から世界へと交流が広げられるようにした。
 準優勝の「くおたま」は多年代が交流する4世帯のコミュニティーハウス。コミュニティーとプライバシーのバランスを図りながら、子どもたちが遊び、高齢者が憩える公園を活用した交流も生み出そうとしている。
 生徒たちは、「達成感があった」「すごく楽しめた」「いつもは自分一人だけど仲間と協力することを学べた」など充実した表情だった。
 後藤博史校長は「こういう機会を与えていただけると生徒の励みになる。次のステップへと努力するきっかけにもなる」と建築士会に感謝。生徒には成長するために「今後も積極的に挑戦してほしい」と一層の活躍に期待した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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1 件のコメント :

  1. お気遣いいただき、ありがとうございました。
    全国にて、審査していただき、生徒のやる気につながりました。
    今後も、やる気を引き出し、最後まで諦めない心を伝え 、達成感を生み出していきたいです。

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