2013/02/22

【現場最前線】東鉄工業が大崎駅で山手線ホーム柵を設置!

ホーム柵が完成した大崎駅ホーム
大崎駅(東京都品川区)の山手線ホームへの可動式ホーム柵設置に伴い、東鉄工業が施工してきた乗降場改良工事が完了した。ホームの補強などを行う土木工事で、作業時間が終電後の2時間半程度に限られる中、延べ約2400人の従事員を投入し、16日に無事竣工を迎えた。
 東日本旅客鉄道(JR東日本)は、 駅利用者の転落や列車との接触を防ぐため、 山手線各駅へのホーム柵設置を順次進めている。 東鉄工業が改良工事を施工したのは、 目黒駅に続いて2例目。 大崎駅は2012年6月に着工、ホーム柵自体は同年12月22日に使用開始している=写真。
 大崎駅のホーム構造は桁式であったため、目黒駅の盛土式と違い、杭の施工が不要で工期を大幅に短縮できた。一方、ホーム柵の非常開口扉の形式変更により、ドアの位置などを工夫する必要が生じた。変更点については、JR東日本やホーム柵を設置する機械施工会社との綿密な調整のもと、ホーム上に設置した仮覆工板の調整プレートの形を変えることで対応した。
 また、ホーム柵搬入後もドアの試運転が行われたが、 その 合間をぬって仮覆工板撤去やホーム舗装復旧などの土木工事を計画どおり進めた。
 東鉄工業の小林徹所長は、「可動式ホーム柵の工事は機械側と歩調を合わせて作業を進める必要がある」と現場全体の一体感を大切にしてきた。当日の作業終了時には、「利用者の乗り降りに支障がないよう、段差解消にも特段の注意を払った」と振り返る。
 「小さな作業をコツコツ積み重ねていく工事であり、日々の検測や点検をしっかり実施することが重要」と語るのは、加藤栄文主任技術者。ホーム柵の使用開始までに、土木作業を9割方終わらせておくことがポイントの一つと言い、培った技術やノウハウをほかの駅にも水平展開していきたい考えだ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年2月18日 3面

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