工事場所は、JR山手・京浜東北線の御徒町駅~上野駅間の約100m。予定では計約330本の既存高架橋柱に鋼板を巻き付け、鋼板と柱との隙間にセメントモルタルを充填して補強する。2014年度末までに約110本、15年度には全体の約7割の耐震化が完了する見込み。17年度の完成を目指している。
下橋英明氏 |
高架下店舗部分では、既設のコンクリート柱を露わにするため内装を撤去する必要がある。既設店舗は間取りや通路が複雑で、ケーブル類などが鉄道構造物の合間を縫って配置されているため、営業中の店舗に迷惑をかけないよう慎重な作業が求められる。鉄道利用者や買い物客などで往来が激しい駅部も含め、夜間作業となることが多い。
安全な作業を継続するため下橋氏は、現場状況確認と作業員とのコミュニケーションを欠かさず、「最後まで気を抜かず無事故で工事を完了させたい」と気を引き締める。
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