2011/12/02

西名阪道御幸大橋床版補強が大詰め/西日本高速関西

 2009年から西日本高速道路関西支社が進めている西名阪自動車道御幸大橋の床版取り替え工事が大詰めを迎えている。
 11月28日と29日には床版5枚を取り替え、30日の夜から1日朝にかけて床版3枚の取り替えを実施した。今後、3日朝までに残る9枚の取り替えと場所打ちを予定している。午後8時から翌朝6時までの限られた時間の中での作業が求められる上、床版と主桁が一体となった合成桁の撤去という課題に対応する工事となっている。
 今年度は最終の3期に当たり、昨年度と施工日数が同じながら施工延長は1・7倍長いという厳しい条件での工事となる。施工は横河工事が担当。主桁上部を床版と合わせて撤去するとともに、新たな床版の設置に当たり間詰め部にPC構造を適用することなどで施工時間を短縮し、急速施工に対応している。
 急速施工に向けては、PC床版のループ継手を改良した「スリットループ継手」を採用。ループ内配筋に変えてPC鋼材を利用するほか、間詰め部に1時間で1平方mmm当たり30ニュートン以上の強度があるモルタルを打ち込むことで、コンクリートの養生時間を短縮させる。
 合成桁は、事前に桁を補強した上で主桁の一部を切断し、仮接合して床版と同時に撤去した。床版は2・5m×5・1mと2・5m×4・8mの34ブロックに切断して撤去し、1枚2・5m×10mを標準とする新設プレキャスト床版を17枚設置。上り線側に120tクレーンを設置して進める。
 工事場所は奈良県河合町大路川合。「西名阪自動車道御幸大橋(上り線)西床版補強工事」として、12年4月まで9工期で桁の補強なども進める。

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