CAD大手のエーアンドエー(東京千代田区)は、「Vectorworks」ユーザーのBIMに対する取り組みを支援するため、AR(拡張現実)機能の追加や階高設計変更への対応機能などを2012年1月13日に発売する新バージョンに搭載する。加えてNYKシステムズ、アドバンスドナレッジ研究所の2社のソフトなどと情報連携を深める。8、9日に東京都渋谷区の恵比寿ザ・ガーデンホールで開かれた「VectorworksSolutionDays11」で発表した=写真。
ARを使った機能では、カメラに写った「ポインタ」と呼ばれるシートの上に、Vectorworksから抽出した3次元モデルを表示することで、手のひらでスムーズに回転させたり、意外性のあるプレゼンテーションが可能になった。
新バージョンの「2012」シリーズのうち、BIM支援CADと銘打った「Architect」、最上位版の「Designer」では、フロア高を含んだ設計変更に側座に対応できる「ストーリ機能」や、時間帯と都市を指定して太陽光による影をシミュレーションできる「太陽光設定」ツールなどを搭載。
汎用版の「Fundamentals」を含め、3次元空間上での採寸や、重なった図面をキー1つで透過するX-Rayモードも搭載された。取引先や顧客とのバージョン違いで問題が生じないように、5バージョン前のデータまで読み込み可能にしている。
0 コメント :
コメントを投稿