実際の朝礼システム |
アクトエンジニアリング(本社・東京都港区、石井春海社長)の現場支援サービス「朝礼システム」を適用した。導入したのはパレスホテルが建築主の「パレスホテル建替計画」(東京都千代田区)のホテル棟の現場。前日に打ち合わせした内容を、パソコンで入力し、翌日の朝礼で放送する。入力した内容は画面に表示するとともに、自動で女性の声で読み上げる。
朝礼は朝7時からの1時間で、ホテル棟2階にある大宴会場になる予定のスペースで行う。10分ごとに同じ内容を4台の大型液晶画面で繰り返し流し、ホテル棟担当の作業員約1000人は現場の到着順に視聴する。当日の立ち入り禁止区域や人員輸送、注意・伝達事項などの内容を確認、終えた人から持ち場に移動する。
ことし6月にシステムを導入した。一斉に集まらず、時間を分散することで作業員の移動を効率化する。このほか、1000人が一堂に集まる場所を確保することが難しかったことも初適用の理由。
導入の数知的な効果は集計中だが、社員や作業員を対象に実施したアンケートでは「内容に集中できる」など評価する声が多かったという。ほぼ同じ人数の作業員が働くオフィス棟の現場は、従来と同じ朝礼を行っており、導入効果を比較検討する。
エレベーター待ちを解消できる効果が大きいことから、同社は都内の20階建て以上の超高層ビルを主体に導入を拡大していく。
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