2011/12/06

大成建設が447億でベトナムの空港ビル受注

 大成建設は、ベトナム・ハノイ市郊外のノイバイ国際空港第2旅客ターミナルビル建設工事を受注した。同国ゼネコン最大手のビナコネックス社との共同企業体で施工、JV全体での請負金は約447億円(税別)。JVの出資比率は非公表。本邦技術活用型の円借款を活用して整備する。延べ約14万㎡の旅客ターミナルビルなどを建設する。工期は2012年2月から14年12月までの34カ月を予定している。
 ベトナム北部空港公社(NAC)が発注し、工事名称は「ベトナム・ハノイ・ノイバイ国際空港第2旅客ターミナルビル新築工事」。設計は日本空港コンサルタンツが担当した。ノイバイ国際空港はホーチミン・タンソンニャット空港に次ぐベトナム第2の国際空港で、北部ベトナムでは最大規模を誇る。現在は3200mと3800mの滑走路を備え、ベトナム国内8都市、海外約30都市に25の航空会社が就航している。現行施設では今後の利用者増に対応できないため、第2旅客ターミナルビルを増設する。
 建設地はハノイ市郊外の既設空港内。旅客ターミナルビルはRC・S造地下1階地上4階建て13万9216㎡。付属建物計18棟、駐車場、ターミナル高架道路、塗装工事(約15万㎡)、空港特殊設備(手荷物搬送設備、搭乗橋、フライト情報システム、保安設備、チェックインシステム)、汚水処理設備、燃料供給システムなども建設する。
 これによりノイバイ空港全体で、年間旅客者数1200万人規模となり、既存の第1ターミナルビルを国内線専用、第2ターミナルビルを国際線専用として運用する計画だ。

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