八王子市議会は、第4回定例会で、「八王子駅南口に所在する日本貨物鉄道株式会社所有地に関する決議」を可決した。JR貨物が同駅南口の所有地で医療福祉関連施設の建設を計画していることに対し、中心市街地活性化の観点から施設用途に疑問を呈し、計画の見直しを求める内容となっている。
同社所有地については、市が南口の核的施設の1つとしてシネマコンプレックス(複合映画館)や商業施設など、中心市街地の活性化に寄与する施設の誘致をこれまで同社に継続的に要請してきた。市議会も動向を注視してきた経緯があるため、決議では、「こうした経過にも関わらず、JR貨物が当該地の活用について、医療福祉関連施設として計画したことについては、誠に残念である」とし、「南口周辺の活性化に資する商業施設等を可能な限り加えるよう、強く求める」としている。
同社は10月に事業提案型・総合評価方式の一般競争入札を実施し、介護老人保健施設や医療施設などを運営する葵会(東京都千代田区)を代表者とするグループを事業者に選定した。設計を11年度、工事を12年度に発注し、13年7月に施設を完成させ、建設後に土地・建物を事業者に貸し付ける予定になっている。
建設地は同市旭町30―92ほかの敷地面積約3700㎡。商業地域の土地で、敷地条件から最大で延べ2万4000㎡の建設が可能となる。
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