2012/12/22

【モノニュース】試験型枠にプラスチック 三菱樹脂のBDモールド

生分解性プラスチックを使う
三菱樹脂は、モルタル圧縮強度試験に使うプラスチック製型枠「BDモールド」の販売を始めた。生分解性プラスチックを使うのは業界で初の試み。ブリキ製が主体であったが、プラスチックの採用によって脱型のしやすさと低コスト化を実現した。
 建設現場で使われたモルタルは、設計値どおりの十分な強度を確認するため、供試体によるJIS圧縮強度試験が求められる。現場関係者は施工日ごとに採取したモルタルを公的機関に提出し、破壊強度を測定する義務が課せられている。
 提出する供試体は決められた寸法の円形状にする必要があり、これまでは一般的にブリキ製の型枠が使われていた。BDモールドは、原料を三菱化学の生分解性ポリマー「GS Pla]を使い、モルタルに含まれるアルカリ成分が型枠の内側を適度に侵食するために、供試体から外れやすくなり、特殊ペンチを使わなくても市販カッターで容易に脱型できる。
 大きさは直径50mm、高さ100mmでJISに準拠。1箱60個入りで販売する。建設会社、モルタル二次加工会社、生コン業者をターゲットに売り込む。価格は1箱1万8000円。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2012年12月19日12面

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