2012/12/10

【BIM】トプコン米子会社がオートデスクと提携 BIMで3年後100億めざす

トプコンの米国子会社であるトプコン・ポジショニング・システムズ社(TPS社)は、米国オートデスク社と、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)事業で包括的な業務提携の基本合意を締結したと発表した。BIM市場では今後3年間かけて100億円の売り上げを見込んでいる。
 両社は、長期にわたって開発パートナーとして協力関係にあったが、今回の提携で計測と管理、屋外作業から屋内作業に至るまで一貫性のあるシームレスな作業フローを提供する。土木分野と建築分野のデータ共有を実現し、維持管理まで含めたBIMデータ活用の可能性をさらに引き出す狙いがある。
 初期段階では、設計・建設のプロフェッショナル向けサービスやソリューションで、相互運用性を高めるために協力。具体的にはオートデスク社のWebでの情報共有を無償で行うアプリケーション『AutoCAD WS』と、トプコン製品との連携性を向上、両社製品を組み合わせたソリューション提供も行う。
 今後は、多様なプラットフォームを通じ、BIMデータと建築・構造物とのシームレスな同期ソリューションを実現するため密接に協力する。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2012年12月10日3面


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