2012/12/03

【丹下健三】香川県庁旧本館は継続活用を決定 県が庁舎耐震化検討

香川県庁旧本館(中央)と旧東館(右)
香川県は、丹下健三が設計を手掛けた県庁東館の保存活用に向け耐震化することを検討する。11月27日に開かれた県議会の本会議で、浜田恵造県知事が方針を明らかにした。ことし3月から建物の躯体調査を進めた結果、コンクリートの劣化は少なく、耐震改修で今後も活用が可能との結果が得られたという。

 東館(旧本館)の規模は、RC造8階建て延べ9414㎡。設計は丹下健三、大林組の施工で1958年に完成した。ともに建設された旧東館(RC造3階建て延べ3357㎡)の耐震化もあわせて検討する。
 県総務部によると、今後の事業スケジュールや耐震化の手法などもまだ未定としている。躯体調査業務は大林組が担当した。
 香川県庁舎は、BCS賞の第1回受賞作品(1960年)でもあり、丹下建築を代表する公共建築の一つとして広く知られている。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!) 2012年12月3日 10面

Related Posts:

  • 【日本版ソーラーデカスロン】ビッグサイトで「エネマネハウス2014」始まる 首都圏の大学がゼロエネルギーハウスの環境性能・意匠性を競い合う大学対抗コンペティション「エネマネハウス2014」が29日から東京都江東区・東京ビッグサイト東雲駐車場で始まった。「2030年の家」をテーマに早大、芝浦工大、東大、千葉大、慶大の5校が同駐車場内に5棟のゼロエネルギーハウスを展示している=写真。31日まで。 ◇30年の家テーマにゼロエネハウス展示 蓄熱・断熱性能を高め、太陽光を利用したゼロエネルギーハウス「ゼロエネルギー化を目指した… Read More
  • 【昭和12年竣工】渡辺節の新開地ガスビルに保存と活用要望 日本建築学会近畿支部は、建築家・渡辺節(1894-1967)が設計した旧大阪ガス新開地ガスビル(神戸市中央区)の保存活用を求める要望書を、所有者である大和ハウス工業に対し提出した。 1937(昭和12)年に建てられた同建物について「神戸を代表する繁華街・新開地の繁栄を象徴する建物のひとつであり、地域の歴史と文化を継承する地域の景観にも寄与している」と要望書の中で指摘、保存活用の推進を求めた。  中央区相生町5にある同ビルの規模は、RC造地下1… Read More
  • 【建築】横浜に建築家について学べる空間 「ASJ YOKOHAMA CELL」 日本最大の建築家ネットワーク事業を展開するアーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)は4月20日、建築家について学べる情報空間「ASJ YOKOHAMA CELL」を横浜ランドマークタワーにオープンする。首都圏初の情報発信拠点として、建築家による家づくりをサポートしていく。 常設展として建築家の家づくりを写真や模型、映像を通じて紹介するほか、毎週末には年間延べ約600人を超える建築家を招いた講演会や展示会などのイベントを開催する予定だ。… Read More
  • 【青山自転車会議】デザインコンペ最優秀賞は神津氏の「CYCLIP」 『CYCLIP』 魅せる駐輪が街を変える--建築家の千葉学氏、建築ジャーナリストの中崎隆司氏らで構成する青山自転車会議は26日、「駐輪の新しいカタチ」をテーマとするデザインコンペ「第2回Bicycle Street Design Competition AOYAMA」の最終審査会を東京都港区のOVE南青山で開いた。1次審査を突破した6人の建築家が自転車と人と都市の関係について作品を発表し、最優秀賞には神津好英氏(神津好英建築設計事務所)の作… Read More
  • 【建築】最新プロジェクトの図面、模型で思考紹介 「内藤廣展アタマの現場」 日本を代表する建築家、内藤廣氏の建築展「内藤廣展アタマの現場」が東京都港区のTOTOギャラリー・間で開かれている。現在手掛けている『静岡県草薙総合運動場体育館』『安曇野市庁舎』『九州大学椎木講堂』といった最新プロジェクトを中心に、膨大な図面と模型でその仕事と思考の変遷を紹介するほか、中庭には内藤氏がこれまでに紡ぎ出してきた言葉をパネル化して展示。文字どおり「アタマの中身」の一端が垣間見えるものとしている。会期は3月22日まで。 22日… Read More

0 コメント :

コメントを投稿