2014/07/08

【土木学会】「修羅場」をどう乗り越えるか 防災教材開発


土木学会建設マネジメント委員会の災害対応マネジメント力育成研究小委員会(委員長・木下賢司プレストレスト・コンクリート建設業協会専務理事)は、東日本大震災で得られた教訓を今後の防災教育・人材育成に生かすための教材を開発した。写真は3月に行われた模擬授業の様子。

 震災の初動対応で国や自治体、民間企業など、組織・立場の異なる人々が遭遇したさまざまな「修羅場」を取り込んだケースを教材として使う、ケースメソッドという手法で模擬授業を行うことで、総合的な災害マネジメント力を養う。
 受講者はケースの登場人物の立場で対応策を考え、判断するとともに、グループ討議などを通じて認識を深める。
 各ケースに対応するティーチングノートもつくられており、模擬授業の際に講師が受講者に質問する内容や議論のポイントなどが盛り込まれている。
 現在、同委員会がまとめた報告書には11のケースが収録されており、今後の大規模自然災害などの事例も追加していく。また、2014年度は各地で模擬授業も実施する予定だ。
 報告書および各ケースは、同学会ホームページ(http://www.jsce.or.jp)のトップページから「部門・委員会活動」「調査研究部門」「重点研究課題の成果」の順で閲覧できる。
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